エアロセンス株式会社は2026年4月27日、東京都の「東京宝島事業」の一環として進む「東京宝島チャレンジプロジェクト」において、東京の島しょ間を結ぶドローン物流航路の構築を進めると発表した。日本航空株式会社の協力を得て、島しょ間物流の実装と地域活性化の両立を目指す。
同プロジェクトは、2024年10月に採択された取り組み。エアロセンスは、VTOL型ドローン「エアロボウイング」を活用し、島しょ部での運用体制づくりを進めてきた。現在は式根島で2人、新島で1人がエアロボウイングを運用し、有事を想定した定期パトロールやモニタリング、森林や海洋、密漁などの監視・調査、島の魅力発信に向けた俯瞰映像の撮影・編集と配信に取り組んでいる。
今回の物流航路構築では、島しょ間物流を巡る課題への対応も狙う。老朽化した貨物船の維持や新規購入が、維持費の増大や船価高騰によって難しくなっており、減船や減便が喫緊の課題になっているという。こうした状況を踏まえ、各諸島間でエアロボウイングを活用し、行政間の交換便や処方箋、郵便物などを運ぶドローン物流の事業化を進める。
航路構築後は、まず「エアロボウイング」(AS-VT02K)で軽量物の輸送から物流運用を始める計画だ。加えて、現在試験中という10kgまでの積載が可能で、積載時の最長飛行距離120kmの大型ドローン「AS-H1」についても、今年度中の運用開始を予定している。

JALは、式根島、新島、利島、神津島の4島間で物流航路を構築するにあたり、安全運航に向けた条件整理を担う。具体的には、ドローンを安全に飛行させるための物流航路の整理のほか、地形、気象、通信環境、船舶動線を踏まえた運航条件の整理、運航判断基準や緊急時対応、代替着陸地点、緊急連絡体制、運航管理・安全体制の支援、飛行計画ガイドや関連マニュアル、標準運用手順書の整備などを担当する。