HORIBAグループの自動車エンジニアリングおよび試験事業を担うホリバMIRA社と自動運転の民主化をビジョンに掲げる株式会社ティアフォーは、英国および欧州における自動運転技術の開発と実用化を加速させるための協業プロジェクトを開始した。本協業を通じて、ホリバMIRAは自社施設およびエンジニアリングの専門知識を提供し、ティアフォーは自動運転技術および車両の展開をめざす。
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HORIBAは今後も、自動運転技術の発展と社会実装・普及に向けた幅広い取り組みに挑戦し、モビリティビジネスの新たな成長に努めるという。
協業の概要
協業の第一弾として、ホリバMIRAが運営する英国に拠点を置く欧州最大級のモビリティおよびテクノロジー分野の研究開発拠点「MIRA Tech Park (マイラ テック パーク)」にあるテストコース「Proving Ground (プルービング グラウンド)」を利用して自動運転バスの実証を開始する。
ティアフォーは、自動運転システム、自動運転レベル4の基準に準拠した電気自動車の小型バス「Minibus (ミニバス) 2.0」、各種センサー、運用支援など、ソフトウェアとハードウェア一式を提供する。ホリバMIRAは、それらの安全性評価や法規制・運用要件への適合に関するエンジニアリング支援を行い、現地での自動運転バスの社会実装を促進する。本取り組みを通じて、「MIRA Tech Park」で数年以内に自動運転レベル4の運用をめざす。
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ティアフォーは、レベル4の自動運転車両を日本で多数展開してきた実績を有し、同社の自動運転システムは、オフロードのダンプトラックや工場内の物流に用いる車両など、幅広い用途に使用されている。「MIRA Tech Park」を活用したお客様向けデモなどのプロモーション活動を通じて、英国および欧州の自治体、交通事業者、自動車メーカーに向けて、ティアフォーの先進技術および運用知見を広く展開していく予定だ。
ホリバMIRAとティアフォーは、自動運転技術を誰もが利用できるものとして普及させ、安全かつスマートで持続可能な社会の実現に貢献するという共通のビジョンを掲げている。また、HORIBAグループとしても、本協業を通じてモビリティビジネスの新たな成長に取り組むとともに、自動運転技術の発展と社会実装を積極的に支援していくという。
両社からのコメント
ホリバMIRA 事業開発・営業責任者 アラスター・エヴァンソン氏
ホリバMIRAでは、過去数年間にわたり自動運転車両技術への大規模な投資を行い、安全性が担保された自動運転技術の普及と、英国を含む欧州全域への展開を支援してきました。今回のティアフォーとの協業は、当社がこの分野のイノベーションを支援するというコミットメントの中での最適な選択であり、欧州の環境に合わせた技術の現地化に必要なエンジニアリングおよび、試験の専門知識を提供し、大きなシナジーを発揮できることを嬉しく思います。
ティアフォー 執行役員 COO 三好 航氏
自動運転の民主化をビジョンとするティアフォーにとって、今回のホリバMIRAとの協業は、英国および欧州における自動運転技術の実用化を加速させるために非常に重要なものとなります。ティアフォーの先進的な自動運転ソフトウェアと、ホリバMIRAの高品質なエンジニアリングと検証技術を組み合わせることで、安全で信頼性が高く、地域のニーズに応じた持続可能なモビリティソリューションの実現を加速させることをめざします。