ジェトロは、2026年1月に米国・ラスベガスで開催されるCES 2026において、日本発スタートアップ31社の出展を決定した。うち4社がイノベーションアワードを受賞した。
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CESは、毎年14万人以上が来場し、世界中の大手企業やスタートアップが最新技術を発表するグローバルテックカンファレンスである。日本企業にとっては、世界市場への発信と事業展開の絶好の機会となる。
ジェトロは2019年より、会場内のスタートアップエリア「Eureka Park」にJapanパビリオンを設置し、日本の有望スタートアップの海外展開支援を行っている。 前回のCES 2025では、世界4,500社以上の出展企業と14万人を超える来場者が集結し、Japanパビリオンも大きな注目を集めた。今回のCES 2026においても、 AI、Health Tech、空間コンピューティング(AR/VR/XR)、宇宙・素材、エンタメ など、多様な領域から日本のスタートアップが出展する。Japanパビリオンはメインストリート沿いに設置予定である。
出展社リスト
CES2026 Japanパビリオン出展企業一覧 (CES2026_Company_List.pdf)
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CES 2026 概要
- 会期:2026年1月6日(火)~1月9日(金)
- 場所:米国・ラスベガス
- CESオフィシャルサイト
- JAPANパビリオン出展場所:Eureka Park
イノベーションアワード受賞企業発表
CESでは、出展プロダクトの中でも特に高く評価された製品に対しイノベーションアワードが授与される。受賞企業はイベント会場内のイノベーションアワード・ショーケースにて自社プロダクトを展示できるほか、各カテゴリーで最も優れた製品にはベスト・オブ・イノベーションが贈られる。アワードの受賞は、企業の国際的な知名度向上やビジネスマッチングの促進に直結し、グローバル展開の大きな追い風となる。
イノベーションアワード受賞企業
(企業アルファベット順)
AMATELUS INC.
受賞部門: Content / Entertainment
プロダクト概要:
SwipeVideoは、世界初の特許取得クラウドストリーミング技術で、映像体験に革新をもたらすプラットフォームである。無制限のカメラ映像をクラウド上で同期し、ユーザーはアプリ不要でブラウザ上から自由に視点をスワイプして切り替えられる。軽量なHTML5プレイヤーとして設計され、4G環境でもライブ配信が可能である。高コストや技術的制約で普及が難しかった多視点映像を、圧倒的な拡張性と使いやすさで実現している。米国を含む14か国で特許取得済みであり、放送局、イベント事業者、スポーツリーグなどが採用している。映像の見方を根本から変える次世代のビジュアル体験基盤である。
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SHOSABI inc
受賞部門: Sports / Fitness
プロダクト概要:
SHOSABIは、東京大学と三菱ケミカルグループの研究成果から生まれた、脳と身体の協調に特化した世界初のトレーニングツールである。特許取得の3DモーションセンシングとAIが1秒間に100万以上のデータを解析し、協調性・安定性・左右バランスを客観的に評価する。個別最適なプログラムを生成し、AIが言語・視覚・3Dガイダンスを動的に選択して運動学習を最適化する。従来の機器が筋肉に注目していたのに対し、動きの質を重視している。パフォーマンス向上に加え、運動器の衰え防止による健康寿命延伸や、身体データを活用した新たなAIプロダクト創出を目指す。
UNTRACKED inc
受賞部門: Accesibility/ Longevity
プロダクト概要:
StA²BLE 2.0は、立位姿勢中に制御された微振動を与える「仮想ライトタッチ効果(Virtual Light Touch Effect)」を応用し、わずか1分で身体機能と感覚機能の両方を定量的に評価する世界初の転倒リスク評価システムである。フォースプレート、振動デバイス、クラウドベースの解析ソフトで構成され、転倒リスクを多角的に可視化するレポートを生成する。個々のリスクに応じた運動プログラムも提示する。専門知識を持たないスタッフや高齢者でも簡単に使用でき、病院、介護施設、製造現場などで導入が進んでいる。従来困難だった感覚機能の評価と改善を可能にし、転倒予防に革新をもたらす次世代ソリューションである。
※もう1社は2026年1月4日発表予定である。