小型ライフサイエンス実験装置の開発や宇宙産業の活性化・新事業創出をサポートする株式会社DigitalBlastは、埼玉県加須(かぞ)市と進める「加須宇宙米プロジェクト」において、「加須宇宙米」を搭載した新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)が、2025年10月21日午前10時58分頃にH3ロケット7号機でISSへ打ち上げられる予定であることを発表した。
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加須宇宙米プロジェクトについて
「加須宇宙米プロジェクト」とは、宇宙利活用による地域活性化を実現するため、DigitalBlastと埼玉県加須市が協働し、埼玉県内一の収穫量を誇る加須市の米(種籾)を国際宇宙ステーション(以下:ISS)へ送り、数カ月のあいだISS「きぼう」日本実験棟船内で保管、その後、地球に帰還させてブランド米を生産するプロジェクトである。
種籾はISS「きぼう」日本実験棟で保管されたのち、地球に戻り、加須の地で栽培される予定である。
同社CEOの堀口氏は加須市出身であり、宇宙利活用を通して地域活性化に貢献したいとの思いから加須市へ本プロジェクトを提案し、実施に至った。本プロジェクトで生産されるブランド米を通じて、加須の魅力を国内外に発信することを目指している。
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世界的な成長産業として宇宙ビジネスは近年大きな注目を集めている。宇宙という環境を活かすことは、地域における新産業の創造や新たな価値の創出にも寄与する可能性を持つ。


将来世代の教育と、宇宙農業実現に向けた基礎研究にも貢献
本プロジェクト推進にあたり、同社は加須市と協力して、地域の子どもたちが宇宙について学ぶ機会を設けるなど、宇宙産業が拡大する将来に向けて、未来世代の教育を支援する取り組みも行っている。
また、種籾が地球に帰還した後は、アカデミアなどの研究機関と連携して種籾の重力応答の解明を図り、将来的な宇宙農業実現に向けた知見の獲得を目指す。
同社では引き続き、ステークホルダーと協力し、地域の産業振興と将来世代の教育、そして人類の宇宙進出に向けた科学的知見の獲得を目指す本プロジェクトを推進していくという。