2025年7月15日、DJIは、最新の農業用ドローン「Agras T100」「Agras T70P」「Agras T25P」の世界同時リリースを発表した。ただ日本での取り扱いは現在のところ未定となっている。12年以上にわたる農業分野での研究開発を結集した本シリーズは、散布・撒布に加え、物資の運搬(リフティング)にも対応するなど、運用効率と機能性を大幅に向上させている。全モデルが業界最高水準の安全機能と高度な自動化システムを搭載している。
DJI Agras T100:大規模農場向けの最上位モデル
Agras T100は、最大100リットルの薬剤散布、150リットルの肥料撒布、100kgのリフティングが可能なハイエンドモデルである。最大飛行速度は20m/sに達し、前モデルと比べて2倍の作業効率を実現している。新開発のねじ式供給装置と改良された四噴霧ノズルにより、最大散布流量は40L/分、撒布流量は従来比で270%向上している。LiDAR(ライダー)、ミリ波レーダー、ペンタビジョンを組み合わせた安全システムにより、極めて高度な障害物回避と自律飛行を実現している。
DJI Agras T70P:中規模農地に最適な万能機
Agras T70Pは、最大70リットルの薬剤散布、100リットルの撒布、65kgの物資搬送に対応しており、T100と同様の20m/sの運用速度を誇る。ミストの粒子サイズや流量もT100と同等で、作業効率は非常に高い。安全システム3.0により、ミリ波レーダーとTri-Visionを用いた経路選択や障害物回避精度が大幅に向上している。
DJI Agras T25P:個人農家にも適したコンパクトモデル
Agras T25Pは、折りたたみ式の軽量ボディを引き継ぎつつ、25kg対応の高精度撒布装置「Spreading System 4.0」を搭載している。最大積載量は散布時20kg、流量は16L/分で、粒子径は50〜500μmに対応。山岳地帯での地形追従飛行や連続撒布なども自動で実行可能で、個人作業者が1人で運搬・運用できる機動性と利便性を両立している。
操縦者向け新トレーニングプログラムを開始
DJIは新型ドローンの投入に合わせて、「DJIアカデミー」主催による農業ドローン操縦者向けの公式トレーニングプログラムを開始する。この講座はアジアおよび南北アメリカの15カ国で先行展開され、作物保護のための散布技術、安全運用、作業効率の最大化など、現場で求められる知識と技術を体系的に学べる内容となっている。