本実証では、市内の8箇所の災害時に孤立する可能性のある地域に対し、上空電波(4G LTE)を利用した目視外飛行ルートを設定し、遠隔自律飛行(レベル3.5飛行)で実施した。これにより、災害時にもリアルタイムで監視を行い、迅速な状況把握や物資輸送が可能となる飛行ルートを確立した。
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また、KDDIスマートドローンが運営を行うドローンスクール「KDDIスマートドローンアカデミー」にて、ドローン運航オペレーションを担う人材育成にも取り組みました。選抜された下田市消防団員は二等無人航空機操縦士資格を取得し、本実証のドローン運航オペレーションを行い、自治体による自立的なドローン運航オペレーション体制を確立した。
さらに、上空電波(4G LTE)に対応したドローン機体の導入を進め、新たな災害対策の一環として実装する。
なお、この取り組みは、総務省の令和6年度「過疎地域持続的発展支援事業」に採択され、過疎市町村等が実施するICT等技術活用事業、人材育成事業として実施したものだ。
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本実証の背景・課題
下田市は、伊豆半島の南端東海岸に位置し、山間地を多く抱えている。そのため、土砂崩れなどの小規模災害が頻発しています。また、地震などの大規模災害時には、多くの集落が孤立し、外部からの救援に時間がかかることが予想される。さらに、長期にわたる人口減少が続く過疎地域であり、災害対策を担う地域人材の確保が課題となっている。
このような背景から、住民が安全かつ安心に生活できる災害対応体制の確立は喫緊の課題だ。
本実証の概要
実施内容
下田市消防団員によるドローン運航オペレーションによって災害時に孤立する可能性のある地域のひとつである上大沢地区を被災地と定め、約3km離れた下田市役所(河内庁舎)より監視飛行を行い、上空よりSOSを求める人を確認しました。飛行は上空電波(4G LTE)を利用した目視外飛行ルートを設定し、遠隔自律飛行(レベル3.5飛行)で実施した。
ドローンの飛行ルート
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本実証で使用したドローンについて
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名称 | DJI Matrice 350 RTK |
サイズ (W×D×H) | 810×670×430 mm(展開時) |
重量 | 3.77 kg |
最大離陸重量 | 9.2 kg |
通信方式 | 2.7 kg |
最大水平速度 | 23 m/s |
最大飛行時間 | 55分 |
保護等級 | IP55 |
動作環境温度 | -20℃~50℃ |
各者の役割
下田市/静岡県 |
・ドローン実装計画策定 ・ドローン運航オペレーション ・地域調整 |
KDDIスマートドローン |
・ドローン人材育成支援 ・ドローン運航オペレーション支援 ・ドローン機体/運航システム提供 |