本事業は、水素、バッテリーなどを推進エネルギー源とする「ゼロエミッション船等」の建造に必要となる水素燃料関連の生産設備の整備事業などを実施することにより、ゼロエミッション船等の生産体制を世界に先駆けて構築し、市場導入促進によるCO2の排出削減を進めるとともに産業競争力強化・経済成長を図ることが目的だ。
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ヤンマーグループは、持続可能な社会の実現に向け、「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を推進している。ヤンマーパワーテクノロジーはカーボンニュートラルな社会の実現を目指し、2023年8月にはいち早く船舶用水素燃料電池システムの商品化した。
また、水素燃料エンジンの開発においても、内航船舶向け「発電用パイロット着火式水素4ストローク高速エンジン」の陸上実証試験を進め、定格出力約500kWでの運転に成功した。
ヤンマー、「水素4ストローク高速エンジン」実証試験で定格出力500kWでの運転に成功
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今回、ゼロエミッション船建造支援事業を活用することで、水素燃料エンジンの2050年の生産台数目標を2040年に前倒すという。さらに国際海事機関の定める GHG削減戦略に先んじて、ヤンマーパワーテクノロジーの船舶用パワーソースにおいて、水素燃料エンジンなどのカーボンニュートラルを実現する商品の生産割合を2045年頃に100%とする。
ヤンマーパワーテクノロジーは、今後も脱炭素化実現に向け、環境に配慮したソリューションを提供するとしている。