航空局標準マニュアルには「吊り下げ曳航は行わない」と記載されている。しかし今回、航空局がマニュアルを改定し、日本で初となる許可を取得した。
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具体的には、以下マニュアルの改定が実施された。
物件のつり下げ又は曳航を行う場合は、高度の限界値を設定して不必要な飛行を行わないようにし、突風や電波障害等の不測の事態を考慮して当該場所の付近(近隣)の第三者や物件への影響を予め現地で確認・評価するとともに、物件の確実な固定・固縛を含め適切な安全措置を講じる。
物流概要
10月22日、北海道内の非DID地区の山中に於いて、物流ドローン「DJI FlyCart 30」を使用した物流業務を実施した。
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起点側、終点側(資材受取)の2人オペレーター体制で往復距離5,518mをドローン運搬して、終点側資材受取を含めて10分で終了できた。1時間あたり6往復が可能だ。
スケジュール
8:00 現場集合
8:10 朝礼、打ち合わせ事項確認
8:30 終点側資材受取班出発
起点側準備開始
10:00 資材受取班終点側到着
受取準備、無線通信準備開始
10:30 物流業務開始
12:30 休憩
13:15 物流業務開始
15:00 物流業務終了
資材受取班下山開始
起点側片付け作業
16:30 受取班起点側到着
17:00 業務終了
ルート
検証
8時間業務する場合は輸送距離片道2,800m程度では48回輸送でき、1回あたり30kgの資材を想定した場合は1,440kgの物流が可能となるが、準備や休憩などを考慮すると1日最大1,000kg程度だという。
さらに充電環境が重要であり、7,200Wの出力を持ち200V単相を出力できる発電機が理想だが、国内で調達するのは難しいのが現状だ。今回は5,500Wを1台、7,000Wを1台、計2台の発電機で運用した。