この新機能は、複数回の機能試験を経て実際の橋梁で安定的に機能することが確認されており、今年度から実現場で本機能を用いた点検サービスを提供している。
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「FLIGHTS CONTROL」を用いた点検技術は、精度管理の確実性を重視するため、これまでコンクリート製の壁状構造物に適用を限定しており、こうした構造物に対象を限定して開発および機能の拡充を図ってきた。
一方で、図-1に示されるような、通常の橋梁点検車では近接目視が困難な変断面コンクリート箱桁下面への適用ニーズは高いものの、GNSS利用が難しい桁下で確実な精度管理を行いながら自動飛行撮影を実施することは技術的に困難であり、これまで実用化された技術はなかった。
アップデート内容
今回のアップデートにより、「FLIGHTS CONTROL」は変断面コンクリート箱桁下面に対して、「橋梁・トンネル 点検支援技術 性能カタログ 令和6年4月 国土交通省 道路局」(以下、「性能カタログ」)に掲載される画像計測性能を満たすため、別途「技術マニュアル」に規定される精度管理項目に対応した自動飛行撮影機能を実用化した。
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また画像撮影後のオルソモザイク画像作成は壁状構造物の場合と同様のプロセスで行われ、「性能カタログ」に記載される撮影仕様を適用した場合、最小ひびわれ幅0.05mm、幅計測精度(RMS)0.1mm未満のオルソモザイク画像が作成される。
本実用化に伴う社会的影響
一般的な点検車では近接目視が困難な変断面コンクリート箱桁下面に対して、撮影した写真の品質管理(精度管理)を確実に行いつつ自動飛行撮影が可能となり、同部位に対する近接目視によらない方法としての活用が実現した。
これにより、桁下面に近接するために従来必要とされていた大型点検車やロープ高所作業の代替として「FLIGHTS CONTROL」の適用が可能となり、点検コストの削減が期待できるという。この適用は第三者被害予防措置範囲外となる。
今後の予定
今後は実橋での点検業務を行いつつ、FLIGHTSおよび全国の「FLIGHTS CONTROL」導入企業を通じて点検サービスを提供していくとしている。