プロジェクトの背景と目的
東京消防庁消防学校の庁舎では、修繕工事の設計や工事業者との打合せに際して、経年劣化した紙図面を使用していたことから、図面の不鮮明さや、実際の建物構造と整合していない部分が課題となっていた。
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また、天井裏や地下ピットなど、人が直接アクセスすることが困難な場所での調査も必要とされており、これらの問題解決に向けた取り組みが急務だという。
プロジェクトの実施内容
Liberaware開発の小型ドローン「IBIS2」は、天井裏や地下ピットなどの狭小で危険な場所においても、データ収集することが可能だ。この技術を活用し、これまで調査が難しかった場所を含めた庁舎のBIM化を実現した。
これにより、デジタル化された図面はPC等で管理を行うことができ、迅速な検索や修繕工事における設計精度が向上、工事業者との打合せや工事の効率化が大幅に向上したという。
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認定と今後の展開
本プロジェクトでのBIM化成功が評価され、小型ドローン「IBIS2」は、東京都の「現場対話型スタートアップ協働プロジェクト」における新事業分野開拓者に認定された。
この認定により、令和10年3月31日まで、東京都の機関において随意契約による導入が可能となる。Liberawareは、この成果を基に、さらなる技術展開を進め、他の公共施設やインフラ管理への応用を図っていくとしている。