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ニュース

Vertical Aerospace、新型VX4試作機有人テストのフェーズ1を完了。テザー飛行から推力飛行へ移行

Vertical Aerospaceは、同社の最新型VX4が、飛行試験センターにおいて、有人飛行テストプログラムの第1フェーズを完了した

2024年9月17日
240917_Phase1_top
Contents
フェーズ1のテスト内容パイロット飛行テストプログラムの説明新型VX4試作機

フェーズ1では、VX4試作機が合計70のテストポイントを含む20回の有人テスト飛行を行い、テザー飛行や地上での試験を実施。これらのテストは、現実世界の飛行シナリオで試作機の安全性を検証するために、さまざまな飛行や運用状況をシミュレーションし、予期される運用条件外でのテストも含まれている。

特に、機体が故障に対処できるかを意図的に試すことで、Vertical Aerospace社は設計の安全性を証明した。最も重要なテストの一つとして、テザー飛行中に1つの電動推進ユニット(EPU)の故障をシミュレートし、機体が適切に反応し、安全に飛行できることを確認するテストが成功裏に実施された。

これらのテストにより、Vertical Aerospaceのエンジニアたちは3万5千の飛行およびシステムパラメータを収集し、次の有人推力飛行試験に向けて、さまざまな条件下で全てのシステムが正常かつ安全に動作していることを確認した。

Vertical Aerospace、新型eVTOL航空機「VX4」プロトタイプのテスト開始

フェーズ1のテストと並行して、Vertical Aerospaceのエンジニアはより高度な低速および高速のタクシーテストも完了させ、高速タクシー中にEPUを意図的に故障させることで制御性と安全性を確認。これにより、地上での取り扱い特性と、速度が増加する際の空力特性が安全な環境で検証された。

現在、Vertical Aerospaceは、有人推力飛行テストに向けた第2フェーズの準備を進めるため、イギリス民間航空局(CAA)と密接に連携しながら、飛行許可の拡大に取り組んでいる。

同社は、VX4の飛行試験プログラムとデモンストレーション能力を加速するため、同一のフルスケール試作機を開発中だという。2つの試作機の飛行試験から得られた知見は、認証済みVX4モデルの設計と開発に反映される予定だ。

Vertical AerospaceのCEOであるスチュアート・シンプソン氏は次のようにコメントしている。

シンプソン氏:最初の地上試験からVX4の飛行テストまでわずか1週間で達成し、その後も驚くべき進展を遂げています。私たちは設計と技術の安全性と性能を継続的に証明しており、これが市場をリードすると確信しています。この最初のフェーズのテストを完了したことは、どのeVTOL企業にとっても大きな成果であり、私たちの航空機、チーム、そしてパートナーの強さを示しています。飛行テストプログラムを進め、より良い移動手段の実現に向けて進んでいます。

フェーズ1のテスト内容

  • 有人テザー飛行:閉ループ飛行制御を使用して、制御された環境で機体の安定性と安全性を確認。また、1つのEPUの故障を意図的に発生させ、自動的に他のエンジンが最大出力を発揮する反応を評価
  • 地上振動試験(GVT):世界的なエンジニアリング企業ATA Engineeringと協力し、VX4に8台の強力なシェーカーを取り付け、空中でのストレステストを実施。テストでは機体内外に350個の加速度計を設置し、飛行中の乱気流などの状況での機体の動きや振動を計測
  • 動力系統のテスト:動力系の動作を理解し、プロペラに動力を供給する各部品の評価を実施。高電圧リップルテストも含まれ、バッテリーの安定供給能力を確認
  • 動的試験:飛行前にシステムが正しく動作することを確認し、実際の飛行条件で使用される前にすべての部品の動作を確認
  • プロペラのテスト:プロペラのバランスやスピンテストを行い、各ブレードの重量分布を測定し、振動を最小限にして安定した飛行を保証
  • タクシーテスト:低速および高速でのタクシーテストを実施し、前後への動き、ブレーキ性能、差動推力による制御方向を確認

パイロット飛行テストプログラムの説明

[有人飛行テストプログラムの概要]

  • フェーズ1:テザー飛行ー完了
  • フェーズ2:推力飛行ープロペラの揚力を利用した垂直離着陸と低速飛行の実施
  • フェーズ3:翼飛行ー翼の揚力を利用した従来の飛行と離着陸
  • フェーズ4:遷移飛行ー推力飛行と翼飛行間の遷移

新型VX4試作機

次世代のVX4は、前回のフルスケール試作機よりもパワーが20%向上しており、時速150マイルに達することが可能。これは認証機の巡航速度となる予定だという。機体は、GKNエアロスペース、ハネウェル、ハンファ、モリセル、レオナルド、シエンスコといった世界的な航空宇宙パートナーと共同で設計・製造されている。

最新世代のプロペラや、1.4MWのピーク出力を発揮する新しいバッテリーテクノロジーを搭載しており、バッテリーは英国ブリストル近郊にある最先端の航空宇宙バッテリー施設、Vertical Energy Centreで設計・製造された。

▶︎Vertical Aerospace

TAGGED: eVTOL, Vertical Aerospace, VX4, モビリティ, 空飛ぶクルマ, 電動航空機
watanabe 2024年9月17日
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