ドローンを使って安全確保と注意喚起を行なった初めての事例で、ドローンが昼夜を問わず効率的な駐車場誘導にも役立つという。
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実施に至った背景
毎年、千葉県東庄町で開催される夏祭りには多くの方が車で来場するため、駐車場が混雑し、入出庫に時間がかかる問題と事故を起こしてしまう可能性が指摘されていた。また、誘導員だけでは広い駐車場内のどこに空きスペースがあるかをすぐに判断できず、誘導員が常に走って空きスペースを確認する必要があり、誘導員の負担が大きいことも課題だった。
そこで東庄町役場から依頼でIDAが産業用ドローンのMatrce300 RTKを使って上空より駐車場を監視、効率的な駐車誘導を実施した。
ドローンを使った駐車場誘導の内容
ドローンを使って上空から駐車場内を常に監視して空き状況を把握し、入庫する車のサイズや駐車場内の混在具合を踏まえてパイロットより地上の誘導員に指示を出して、効率的な駐車を実現した。さらにドローンに取り付けたスピーカーを使って夏祭りへ来場される方に向けた注意喚起や来場のお礼などをアナウンスした。
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産業用ドローンMatrice300 RTKの飛行に際しては、安全対策としてワイヤーによる牽引を行い、万が一の場合でもドローンがノーコントロールに陥ることを防げる措置を取った。今回の業務中に事故や墜落はなく、安全に業務を最後まで行うことができた。
また、夜間もナイトビジョンカメラとサーチライトを使用して、昼間と同様に効率的かつ安全な入出庫の誘導した。結果、3日間の開催で一度も事故を起こすことなく、従来よりも入出庫待ち時間が圧倒的に少ない効率的な駐車場誘導できた。
今回の事例は駐車誘導だけではなく、イベントの待機列の誘導や入場待ちの誘導など多方面でドローンが活躍し、人材不足をカバーする可能性を示す結果だという。