米ウィスコンシン州オシュコシュで開催されたEAAエアベンチャーでのこの画期的な飛行は、同社の第5世代自律型eVTOL技術実証機(Cora)の初公開デモンストレーションでもあった。Wisk Aero(以下:Wisk)はマルチ・トランジション・フライトを完了し、その間にエアタクシーはホバリングから翼を持った飛行へと4回移行した。
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この飛行では、ホバリング、その場での360°旋回など、航空機のユニークな能力を示す複数の操縦も行われた。
WiskのCEOであるブライアン・ユトコ氏は、次のようにコメントしている。
ユトコ氏:私たちは、自動飛行するファースト・アプローチの自律技術を実証できたことを誇りに思います。このデモンストレーションは、自律技術と電気推進の準備状況を示すものです。当社の第6世代エアタクシーの型式証明に向けた進捗状況と合わせ、自律走行は可能であり、それは今日実現しつつあることを証明しています。我々は、この10年以内に全電気式自律走行エアタクシーによる初の旅客サービスを開始することを楽しみにしています。
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Wisk社のジム・ティゲ最高技術責任者(CTO)は、次のようにコメントしている。
ティゲ氏:我々は、13年以上にわたる航空業界のマイルストーンと、また新たな初めての出来事を一般の人々と共有できることに興奮しています。オシュコシュは、Wiskの情熱と革新の精神を体現する場所として、特にふさわしいマイルストーンです。私たちは本当に特別なものを共有しました。私たちは初めて、全電気式フライ・バイ・ワイヤ垂直離着陸機による完全自律飛行を一般公開しました。パイロットは搭乗しておらず、機内の操縦装置も、地上の操縦桿もない。飛行のすべてはボタンを押すだけで操作できました。
Wiskの公開デモンストレーション飛行は、世界初のeVTOL機の完全移行飛行(第1世代エアタクシー)、世界初のフライ・バイ・ワイヤ、全電気、人間定格機のパイロット飛行(第2世代エアタクシー、2015年)、世界初の人間定格eVTOL機のパイロットによる完全移行飛行(第3世代エアタクシー、2017年)など、同社の航空初飛行の歴史に加わるものだ。