鳥取大学と鳥取県が連携協力して、このフィールド(鳥取砂丘月面実証フィールド/建設技術実証フィールド)を主な拠点として、宇宙分野や建設分野をはじめ鳥取県における新産業創出や県内産業の高付加価値化を目指すとしている。
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今回、各フィールドを活用したデモンストレーションを実施した
鳥取砂丘月面実証フィールド
月面探査車向けタイヤの走行試験(株式会社ブリヂストン)
月面環境(大気がなく、120℃から-170℃まで温度変化等)では、ゴムや樹脂が使えないため、スプリング構造を持つ金属製タイヤを試作し、実証試験を実施した。
これまでも、鳥取大学乾燥地研究センターの協力を得て、鳥取砂丘(同センターの圃場)にてEV計測車両を用いた実証試験の実績があります。今回、鳥取県内企業との協業により、牽引式走行試験も新たに開始するという。
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開発中の惑星ローバー走行(ARES(アレス) Project)
火星探査機の学生世界大会 “University Rover Challenge (URC)” へ日本チームとして初の出場を目指すチームであり、東北大学、慶應義塾大学、東京大学,筑波大学の学生が所属している。火星探査ローバーの開発を行っており、今回、開発中の惑星ローバーの走行を行った。
建設技術実証フィールド
ドローン自律飛行の実演(株式会社WorldLink&Company)
ハイピア(高橋脚)等の近接目視が困難な橋梁の点検に活用されている自律飛行(障害物の自動回避)型ドローンの実演した。
ドローンレーザーの実演(鳥取大学、株式会社みるくる)
ドローンに搭載したレーザースキャナのデータを地上で受信し、リアルタイムに3次元化(点群化)処理した映像を大型ディスプレイに映しながら、ドローンレーザーを使った3次元測量技術を紹介。
3次元データを活用した業務プロセスのプレゼン(アイコンヤマト株式会社)
整備完了後の実装フィールドの3次元地形データを事前取得しておき、3次元CADで描写した点群データを大型ディスプレイに映しながら、3次元データを活用した業務プロセスの効果をプレゼンした。
ICT建機(MG)による法面施工の実演(テクノレンタル株式会社・コマツカスタマーサポート株式会社)
事前作成した3次元施工データをICT建機(マシンガイダンス)に入力し、3次元データを活用した施工(ICT 施工)を実演。オペレーターが確認しているモニター画面を大型ディスプレイに映しながら、丁張作業が不要になるなどICT施工のメリットを説明した。
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遠隔臨場の実演(NSW株式会社、株式会社ユビテック)
事務所(遠隔)に居ながらスマートグラスやウェアラブルカメラを活用することにより、現場状況をリアルタイムに把握することができる遠隔臨場の取組みを紹介。また、通信ネットワークを活用したバイタルデータのチェックなど作業従事者の健康管理を始めとした労働環境改善の取組みも併せて披露した。
鳥取砂丘月面実証フィールドについて
鳥取県に宇宙産業を創出する取組を進めている中、鳥取砂丘が月面開発に取り組む国内外の企業・研究者が集まり、交流する拠点になることを目指す鳥取砂丘月面化プロジェクトの一環として、実証フィールドを整備した。
- (1)所在地:鳥取大学乾燥地研究センターの敷地内(※国立公園外)
- (2)面積:約0.5ha
- (3)特徴:
・鳥取砂丘の現地(※国立公園外)にある砂をそのまま活用。
・フィールドの潜在ユーザーの声をもとに設計。月面環境を想定した実証実験を行うための平面ゾーン、斜面ゾーン(5度~20度程度)、自由設計ゾーン(利用者が自由に掘削・造成可能)から構成。