ワープスペースは、日本が誇る光通信技術を用いた宇宙空間での光即応通信サービスの商業化に向けて研究開発を進めている企業。
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昨年度ワープスペースがJAXAより受託した月探査に向けた通信アーキテクチャの検討業務は、「①月近傍通信」、「②月地球間通信」、「③月面通信」のそれぞれにおいて、新技術を用いた光通信を含む最適な通信方式の検討と、さらにそれらを組み合わせた際のコストや通信状態の持続性、メンテナンス性の観点からの実用化に向けた検討評価である。
本年度新たに受託した2つの検討開発業務のうち一つ目は、月周回通信中継衛星と月面間(月面拠点内通信を含む)の通信アーキテクチャについての概念検討となり、昨年度の検討内容から更に月面側へと踏み込んだ内容になっている。二つ目は、40万キロ隔たった月と地球間の長距離高速光通信の実現に必要不可欠である、衛星捕捉追尾用の超高感度センサー(InGaAs四分割アバランシェフォトダイオード)とその制御技術の開発業務である。
この宇宙開発競争の中で、ワープスペースは民間として、世界に先駆けて光通信を用いたデータ中継サービスの実現を目指しているという。
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ワープスペースCTO永田晃大氏は以下コメントする。
前回に引き続いて検討業務、及び開発業務の受託が出来たことは、この業界における我々へのひとつの信頼の証だと大変嬉しく思う一方、より一層気を引き締めていきたいと感じております。今回開発する技術は、超長距離での光通信を実現するために必要なキー技術の一つです。本技術をベースとした効率的な通信インフラを実現することで、今後の月探査における通信分野で、日本が世界をリードしていけるかもしれません。様々な知識層を巻き込んで切磋琢磨しながら日々進化する宇宙開発という分野の中で、ワープスペースとしても、世界の宇宙開発のステージにて日本の技術が突き進む後押しができるよう鋭意取り組んでいきたいと思います。