本実証実験は、公益社団法人 大阪産業局が運営する「IoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラム」を活用し、堺市によるサイクリングと舟運を掛け合わせた「サイクルシップ実証実験」の一環としても実施しており、広域的な自転車周遊や新たなサイクルツーリズム創出につなげることを目的とする。
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エイトノットはロボティクスとAIの専門家集団として、小型船舶向け自律航行技術開発を中心に「海のDX」と「船舶のロボット化」を推進する企業。
実施行程
- 1.堺市役所前を自転車で出発((仮称)大和川サイクルラインを走行)
- 2.ATCから自律航行船に自転車を乗せて舞洲へ移動
- 3.舞洲でサイクリングや周辺施設の周遊等を実施
- 4.舞洲から自律航行船に自転車を乗せてATCへ戻る
※実証実験当日の天候状況を踏まえ、上記4については中止とした。
目的・意義
- 大阪湾の咲洲、舞洲、夢洲エリアにおける自律航行船の運航時の安全性の実証を行うことで、大阪・関西万博会場となる夢洲を含む大阪ベイエリア活性化に向けた自律航行船の活用可能性の検証を行う。
※実施日時点では夢洲への上陸が認められていないため、今回は隣接する舞洲を目的地とした。 - サイクリングと舟運を掛け合わせることによる、咲洲(ATC)を起点とした、大阪ベイエリアから堺、さらには泉州・南大阪へとつながる広域的な自転車周遊、新たなサイクルツーリズムの可能性等についての検証を行う。
実施結果
- 大阪湾の咲洲、舞洲、夢洲エリアにて自律航行船により約6km(咲洲~舞洲間)を安全に航行することができた。大阪・関西万博会場となる夢洲を含む大阪ベイエリア活性化に向けて自律航行船の活用可能性があることが確認できた。
※大阪海上保安監部からの指導により、一部区間は自律航行機能を用いず手動にて操船した。 - 実証実験に参加した堺市職員は「自律航行の安全性やEV船の静粛性を実感できた。自律航行船が、『移動手段』を非日常が体感できる新たな『アクティビティー』に変えていくような、大きな可能性を感じた。」とコメント。大阪における広域的な自転車周遊や新たなサイクルツーリズム創出に向けて、自律航行船の活用可能性があることが確認できた。