本実証実験は、建設現場における進捗管理の効率化を図るため、施工BIMモデルと自律飛行型ドローンを活用した新しい工事監理手法の効果検証を行うために実施したもので、検証の結果、当初想定していた効果を確認できたという。
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【事例紹介】東洋建設自律飛行ドローン実証実験
実証実験では、Skydio機専用のドローン基地「Skydio Dock」を使った自動飛行ルートの作成およびクラウドプラットフォームを経由した自律飛行を行った。
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Skydio機は、Visual-SLAMという技術を搭載し、GNSS(全球測位衛星システム)の電波が届かない屋内でも自己位置推定を行うことができるため、施工中の天井からぶら下がる配線などの障害物もAI処理しながら自動回避して飛行できる。また、遠隔地からでも離陸ボタンを押すだけで自律飛行できるほか、階段などの狭い通路も自律的に飛行を行い、元のDockの位置まで自動帰着できるとともに自動充電も行う。
最初に、PC画面上で専用アプリケーションを起動し、現地操縦者がドローンを飛行させて飛行ルートと撮影するポイントを指定して飛行プランを作成。次にその飛行プランに沿って、Skydio Dockからドローンを自動離陸させ、飛行ルートの動画撮影と設定ポイントでの静止画撮影を行った。
実証実験の結果、施工現場特有の低照度環境や夜間の飛行、障害物回避や複数階移動についても問題なく実施できることが確認でき、各部屋の施工状況確認に必要な画像データの取得にも成功した。
また、ドローンで取得した画像データを、クラウドプラットフォーム上で共有されているBIMモデル上に設定されたポイントデータとリンクさせることで、撮影した画像データを確認できるシステムも開発。両社は、将来的にBIMを活用した画像データの効果的な管理・共有システムの構築を行い、工事監理/管理業務に係る作業時間の削減を目指すとしている。
実証実験概要
実施日:2022年11月25日、2022年12月19日
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場所:(仮称)東京情報デザイン専門大学新設工事(江戸川区小松川)
内容:
- Skydio Dock (ドローン基地)を用いた遠隔地からの自動飛行
- 建設現場環境での自動飛行
- 取得データによる施工管理への活用