IHIグループの株式会社IHIエアロスペースは、重量物運搬と長時間飛行の両立を実現させたエンジンと電気モーターによるハイブリッドドローン「i-Gryphon」を開発した。7月20日~22日に東京ビッグサイトで開催される「第8回 国際ドローン展」にて試作2号機を公開予定。
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バッテリーの数十倍もの質量エネルギー密度を持つガソリン・ロータリーエンジンを、大出力ダクテッドファン2基用の駆動源として採用し、電気モーターと併用することで重量物積載と長時間飛行の両立を可能にしたという。
i-Gryphonの特長
特長1.ハイブリッドシステム採用による、重量物積載および長時間飛行の両立
ガソリンエンジンと電気モーターの駆動で飛行するハイブリッドシステムにより、従来の電動ドローンおよびマルチコプターでは困難であった重量物積載および長時間飛行の両立を実現(搭載物36kg、燃料11kg時に約50分)
特長2.ダクトテッドファン採用による安全性の向上
同じ推力を小さな直径で達成するダクテッドファンを採用することで、ローターがダクトに収まり人やモノにローターが接触するリスクを低減させ、安全性を向上。
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特長3.自動運行および自動離着陸による操縦性向上
誰でも簡単に機体を飛ばせるよう、各種センサーや制御機器、ソフトウェアを備え、さまざまなシチュエーションでも自動航行・自動離着陸が可能。
特長4.防滴仕様(IPX4)の採用による運用性向上
雨天での操縦、および収納性・可搬性を向上させるよう、防滴設計およびプロペラアーム折り畳み構造を採択し、運用性を向上。
同ドローンは、防災時の物資輸送、山間部インフラ整備時の資材運搬、離島への医薬品・医療機器輸送、山小屋への物資輸送等の利用を想定しているという。同社は、ドローン市場および適用分野を拡大する政策が打ち出されるなかで、「i-Gryphon」の省人化・無人化技術が社会課題解決へ向けて貢献できるよう、製品開発、サービス向上に臨んでいくとしている。