ロールス・ロイスは、ハイブリッド電気アプリケーション用に設計された小型エンジンを含むターボジェネレーター技術の開発を発表した。
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このシステムは、拡張性のある電力を提供するオンボード電源で、電気推進技術と組み合わせることで、航続距離の延長を可能としている。また、水素燃焼での航続距離延長も可能にするという。同技術は、離陸後にバッテリーを充電したり、プロペラに直接電力を供給することで、飛行中でも電源の切り替えができるという。
現在のバッテリー技術では、都市間やノルウェー、スコットランド諸島のような離島間において、短距離飛行用eVTOL(電動垂直離着陸機)や固定翼の飛行コミューターが限界だったが、500kWから1200kWの出力に対応するターボジェネレーター技術を用いることで、電動バッテリー搭載機でも長距離路線を開拓できるとしている。
eVTOL市場、空飛ぶパーソナルモビリティ市場、空飛ぶクルマ市場は、渋滞が起こりやすい大都会に住む人が多くなり、従来の交通システムに代わるものが必要となった結果、徐々に拡大しつつあるという。また、eVTOLは、排気ガスの軽減という利点もあり、より効率的な移動手段を求める声に応える航空機体としている。
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ロールスロイス・エレクトリカル社社長のRob Watson氏は次のように述べている。
ロールス・ロイスは、先進航空モビリティのための全電気およびハイブリッド電気動力・推進システムの主要プロバイダーとなり、大きなプラットフォームへ拡大していくことになるでしょう。ターボジェネレーターの技術によって、電気飛行が対応できる路線を拡大し、お客様に完全なサステナブル・ソリューションを提供することを検討しています。
ハイブリッド・エレクトリック・フライトが進化すれば、多くの乗客がローエミッションからゼロエミッションの航空機で、より遠くまで移動できるようになるでしょう。
同社は、独自の電気技術によって、世界経済の脱炭素化に貢献していくという。2050年までに、全ての製品が温室効果ガス、二酸化炭素(CO2)の排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにできるように取り組むとしている。