エアモビリティ(AAM)インフラを提供する英国のUrban-Air Port (UAP)は、米国のAAM企業であるSupernalから投資を受けた。ヒュンダイ自動車(現代自動車、ヒョンデ)から独立したSupernalのUAP社への出資により、今後5年間で世界各地に200のバーティポート(垂直離着陸用飛行場)を建設し、このCity Boxの宅配ドローンハブも建設する予定だという。AAMを既存の交通網に統合するというUAP社の計画を支援するものとなっている。
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ヒュンダイ自動車グループのアーバンエアモビリティ(UAM)部門が出資しており、大手eVTOL企業がAAMの地上インフラ開発企業に投資するのは今回が初めてという。
将来のeVTOL航空機をサポートするための地上インフラの確保は、この分野では見落とされがちであり、UAPが取り組みたいことの一つです。Supernalの投資、専門知識、そしてヒュンダイ自動車グループとのつながりによって、私たちは持続可能でインターモーダル、そしてスケーラブルな地上インフラの展開を加速させることができ、世界規模で先進のエアモビリティの未来を切り開くことができます。
とUAPの創設者兼会長であるRicky Sandhu氏はコメントしている。またSupernalのCEOであり、ヒュンダイ自動車グループの社長であるJaiwon Shin氏は、
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我々はUrban-Air Port社と引き続き協力し、eVTOLとシームレスに機能し、高度なエアモビリティ産業を既存の交通手段と統合する地上インフラの構築を支援できることを嬉しく思います。
今回の発表は、両社がこれまで築いてきたパートナーシップのリストに追加されるものだ。両社は昨年9月に、Supernal社が2028年に初飛行を予定しているeVTOL航空機をサポートするため、米国、英国、欧州、アジア太平洋地域に65のeVTOLエアタクシー・ハブを建設する計画を発表したばかりだ。
また、Supernal社の代表者2名がUAP社のチームに加わる。SupernalのパートナーシップとビジネスデベロップメントのグローバルヘッドであるAdam SlepianはUAPの取締役会に、SupernalのインフラとエコシステムのパートナーシップのマネージャーであるMatthew SattlerはUAPの顧問に就任する予定だという。
バーティポートの開発会社は、着陸サイトは超小型で、完全にオフグリッドで運用される。航空機のコマンド&コントロール、充電/給油、貨物や乗客の積み込みができるように設計される予定だという。
ヒュンダイ自動車は2019年にUAM分野に参入し、最初のコンセプトカーであるエアタクシー「S-A1」を開発。米国連邦航空局の認証を取得することを目指している。同社は以前、最初の車両は電動式で自律走行し、都市に隣接した路線で4~5人の乗客を乗せ運用することを言及している。また一つUAMの世界が具体化してきたと言える。