F1マシンは「空を飛ぶ」スピードでサーキットを駆けるが、文字通り「空を飛ぶ」マシンが存在したらどうだろうか?高速レース用に開発された、水素で動く空飛ぶ乗り物「Carcopter」を紹介しよう。
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「Carcopter」は、フランスのスタートアップ企業・MACA制作によるもので、CES2022で発表されたばかりだ。
現在初の(有人)水素F1カーになるべく開発が続けられている。理論上は、時速246kmで飛行することが可能だという。
元戦闘機パイロットのティエリー・ド・ボワヴィリエと元エアバス役員のミハエル・クロラックという2人の航空専門家が考えた、環境に優しいデザインだ。二人は、F1サーキットで従来の内燃機関から排出される有害な二酸化炭素を削減するために、水素で動くレーサーを作ることを決意したという。
Carcopterは、2.5m強の小型モデルで、35kWの電気エンジン6基を搭載している。
現在開発中の最終的なモデルは、重量が50kg強、先端から尾部までが約15メートルになる予定だ。
水素燃料電池とタンクを搭載し、バッテリーによる航続距離の限界をはるかに超えられると設計者は語っている。また、安全性を高めるため、半自動操縦が可能だ。
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MACAは、2021年末に最終モデルをローンチする見込みで、2023年にはポール・リカール、Pôle Mécanique Alès Cévennes、有名なF1サーキットでカルコプターを発売する予定だ。
しかしながら誰がパイロットとして登場するのか…ということが今後気になるところだ。