韓国の電話会社KTは、5Gの緊急ネットワークサービス「Skyship」を発表した。同サービスは飛行船型のドローンを利用して災害後の惨状のなかで生存者の捜索を行う。KTは韓国のドローン製造会社Metismakeとコラボレーションし、ヘリウムガスを利用した飛行船を設計した。ドローンにはプロペラントと補助タンクがついており、ネットワークモジュールや高解像度カメラ、そして数機の小型ドローン配備できるトランクも装備している。
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この飛行船型ドローンはアメリカ航空諮問委員会(NACA)の翼を利用して設計されており、風速毎秒13メートルでの安定した飛行を維持することができる。また最大で時速80kmで進み、最長6時間飛行可能だ。
飛行船はLTEや5Gの携帯電話の電波を探知し、KTのデータに同期することで電話の所有者の名前、年齢その他個人情報を救助隊に提供する。KTは今後医療記録も追加し、それにより病院や救急医療従事者がすぐに血液型や患者のこれまでの病歴や持病について知ることができるようにするとしている。
飛行船が生存者の電波を探知するとすぐに、下部の格納庫が開き、小型ドローンが応急用具や緊急物資を載せ地上に届ける。また小型ロボットを地上にいる生存者に向けて配置する。
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同社はネットワークモジュールやカメラといったハードウェアの要件を標準化し、今後第三者による開発を可能にしていくとしている。また、同社は来年より市販される5Gネットワークを利用したサービスをより広く提供できるようにしていく。
▶KT