ICOで資金調達。ドローンで実現するデリバリーサービスとは?
次世代のオンデマンド配送会社Doradoは、ICOを通じて5500万ドルを調達する予定であることを明らかにした。DoradoはすでにICOに重点を置くGoldfish Fundを含む機関投資家から400万ドルを調達することで場を温めており、残りの割り当てを一般に提供する予定である。
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ICOとは (Initial Coin Offering 新規仮想通貨公開)の略で企業が資金調達する際にオンライン上で多くの人から資金を募るクラウドファンディングや新規株式公開(IPO)などに似た仕組み。企業が独自の仮想通貨(トークン)を販売しトークン購入には現金でなく、仮想通貨が用いられるという点にある。
簡単に世界中のICOに参加することが簡単にできる部分が、これまでの資金調達方法だったIPOとは異なる。ICOを保有する大多数の企業と比べてDoradoがいかに成熟しているかを考慮すれば、膨大な関心が寄せられると予想される。
欧州を拠点とするFoodoutから分岐したDoradoは、2014年設立、すでに6カ国でのリーディングカンパニーであり、400万個の注文を100万人のアクティブユーザーに提供、売上高は50百万ドルだ。世界の都市化のペースが激化し、それに伴い日常生活のスピードが速まるにつれて、2,150億ドル規模のオンデマンド・デリバリー業界は急成長を遂げている。市場の拡大は年率25%の成長率に達し、減速の兆しを見せていない。
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強固な基盤をもつプラットフォームDoradoは、この巨大な可能性をいち早く利用してきた。そして今、セクターを基盤から揺るがすべく準備が整った。Doradoは元々、その根幹である企業「Foodout Group」による企業拡大の成功を継続するために始動された。同社のビジョンは、顧客が望むあらゆる製品を1時間以内に提供することであり、それに伴い同社は「Foodout」から「Dorado」にブランド変更された。
たった3年で、Foodoutは現在6カ国を拠点とする大手の引取り&宅配企業として浮上し、100万人以上の顧客を抱えている。これらの数字では説得力がないという方にぜひ教えたいのだが、財務データによると同社の成長率は6227%を超え、売上高は5000万ドルを超えているという。
スマートシティにおけるオンデマンド商品の移動を崩壊させるDorado
Doradoは、レストランの食料品、食料品、医薬品、電子機器やその他のものの注文や配送の在り方について、完全に新しく定義されたビジョンを導入することを目指している。そして現在セクターの最高基準は、Doradoの創設者を満足させるほど高くはない。
Doradoの創設者は、先端技術の使用がセクターの将来にとって重要であるという考えに専心している。それ故、人為的なエラーを回避し、最高のサービスを提供できるようにするため、できるだけ多く自動化を取り入れることを推奨している。この理由から、ブロックチェーンをベースに構築された超地域密着型物流プラットフォームを使用するドローンやロボットに切り替えることで、同社は初の完全に「人間でない」配達サービスを開発しようとしているのである。
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独自の調査結果とビッグデータ、専門知識を駆使して、Doradoは私たちの商品選択、注文、配送方法を変えていくようなツールを開発しています。現代のライフスタイルは、これまでよりはるかに緊密に統合されたサービスを要求しています。今日ではアプリやメッセンジャーを使ってほとんどのものを瞬時に注文することができますが、配送業界はこれらの変化に適応しきれていません。まさにここが、Doradoがビジョンを持って進んで、大きな変化の触媒となるところなんです
とDoradoの共同設立者であるジョナス・カロサス氏は説明する。プラットフォームの新世代ユーザーインターフェイスには、「常に学習する」チャットボットを備えた人工知能が含まれる。この組み合わせを活用することで、コールセンターなどの従来のローテクソリューションによる様々な非効率性が排除される。
チームの透明性と3年間のトークンロック
Dorado ICOは、成長性の高い実績のあるビジネスモデルを模索する、先見性ある投資家をターゲットにしている。さらなる透明性とDoradoチームの長期的な取り組みの表明として、同社は3年間「Teams」と「Foodout Groups」のトークンをロックする予定だ。
何百万人ものユーザーと共に、Doradoは、Doradoトークンが主流な通貨として採用されるよう推進していきたいと考えています。また、美しいネットワーク効果である『報酬エンジン』を作りたいと考えています。Doradoが大きくなればなるほど、トークン所有者の報酬は増える、というものをね。
とジョナス・カロサス氏は言及した。
Doradoは他のほとんどのICOとは異なり、単なるホワイトペーパー上のアイデアではありません。そこには経験豊富なチームメンバー、そしてビジネスに関して幅広い経験を持つ取締役会のメンバーがいます。また、市場でのやり手であるFoodout Groupからの支援も受けています。そして何より、適切な時期に適切な製品を提供している、という気持ちを抱かせてくれるのです
とDoradoに投資したThe Goldfish Fundの経営パートナーであるトマス・マルトゥナス氏は言う。