1年以上の度重なる研究開発の末、一人のニュージーランド人Tim Vincentが念願の目的を果たした。彼は、RPFlight SystemsのVigilant C1を使用して、425kmという長距離の飛行に成功したのだ。昨年300kmの大台に到達した時から、Timは500kmも夢ではないと思い始めた。そしてついに425km(264マイル)、7時間48分というフライトを見事達成したのだ。
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同フライトでは、天候を慎重に計算に入れるとともに最新の技術開発に目を向け、リチウムイオンパックからエネルギーを搾り出すために機体の重さを削るなど、最後まで微調整が繰り返された。こうした工夫によってTimはVigilantに30,000mAhを充填することに成功した。また、Vigilantの翼には離着陸をスムーズにするためのフラップシステムが装備されているが、今回のフライトのためにTimはサーボ機構の重量を節約し、フラップシステムの修正も行っている。こうして彼は非常に長い滑空を実現した。
実際のフライトコースは海岸近くの広いオープンエリアで、1ラップ2kmほどの円形の飛行経路である。フラップは固定されているため、Vigilantの打ち上げにはノーズを上に向かせる滑走路と揚力を発生させる翼が必要だった。打ち上げから約8時間、バッテリーがなくなりかけて着陸の時が近づく。着陸に備えてVigilantは旋回を始めた。バッテリーが無くなると、ノーズから地面に突っ込んでしまったがダメージは大きくなく、修理や取り換えでなんとかなるレベルのものであった。Timが前人未到の425kmというロングフライトを達成した瞬間だった。最後にこのフライトを達成した機体のセットアップを紹介する。
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- Vigilant C1 V tail:グラスファイバーとカーボンファイバー構造
- Vigilant C1 motor:300kVa
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- 対象距離:425km(264miles)
- 飛行時間:7時間48分
- 平均地上速度:15.3m/s(55km/h)
- AUW:5.7kg(12.5lbs)
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