5月にカリフォルニアで開催された、Maker FaireでDrone Sports Worldを成功させたAerial Sports League(ASL)が、今度はサンフランシスコで一味違うイベントを開催した。新たなエンタテイメントの形のベータテストとして、ASLはサンフランシスコのPalace of Fine Artsにて、18歳未満は入場禁止の「Innovation Hangar」というイベントを、現地時間6月4日土曜日の夜に開催した。
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Innovation Hangarは、ナイトライフにドローンが入り込むきっかけとなるかもしれない。同イベントでは「Drinks and Drones」と称したカクテルパーティーが開かれ、経験を積んだパイロット、素人、そしてドローン好き等のあらゆる人が集ってお酒を呑み、FPVゴーグルを付けてアクションに入り込むことができる。暗い室内のコースをネオンの光と共に疾走するドローンは、パーティに打って付けではないだろうか?好評につき次回は7月16日に開催される。
Drone Sports Worldは近々サンフランシスコのPalace of Fine Artsにて常設展となる予定だ。アメリカの大手スポーツ専門チャンネルESPNがInternational Drone Racing Associationの放映権を買ったように、ASLもドローンスポーツの人気の波にのっていきたいようだ。ASLのCEO Marque Cornblatt氏は次のようにコメントしている。
Cornblatt氏:今回の動きは、全国にフランチャイズ展開していこうという我々の考えの第一歩だ。ドローンの組み立て方や飛ばし方、FAAへの登録の仕方等を来場者に教えてしっかりとノウハウを持って帰ってもらいたい。
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Innovation Hangarでもドローンのレーストラック、空中コンバット用のケージ、そしてファン達が部品について学び購入することのできるショップ等が用意されている。だが、実はカリフォルニアの州法によって、ASLのパーティは先が短い可能性もあるCornblatt氏は同社のブログで、ドローンの「武器化」を禁止する州法が通ってしまうとドローンスポーツの未来が危ないことを説明している。
正当な法律ではあるものの、こうした州法はドローンコンバットの持つ人気や教育上の価値を無視している。EFF(Electronic Frontier Foundation)らと協力しASLはドローンスポーツを合法的に続ける方法を模索していく。
とCornblatt氏は言う。現在、ASLが開催するイベントでは厳しいコンプライアンスの手続きを行っており、Cornblatt氏はこうした理由をもとにカリフォルニア議会に立法の撤回を求め、ドローンスポーツの成長を促したいと考えている。
Cornblatt氏:ASLのコンバットアリーナはネットで囲まれた安全なケージを使い、厳しい安全規定を課し、FAAの規制、州、そして地域の意向を遵守するようにしている。今まで何百人ものパイロットと関わり、いくつものイベントを通して25万人以上の観客向けにトレーニングも行ってきた。ドローンコンバットのコミュニティでは一度も事故が起きたことはなく、安全、フレンドリー、そして教育にも繋がる良いドローン利用の模範となってきた。
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ASLにドローンコンバットを続けて欲しいと思う人は、こちらのリンクから協力できるそうだ。