先日発表した注目のドローンスタートアップ以外に、多くの成長したドローン企業の存在からも目が離せない。約1年前、そういったドローン企業の多くがスタートアップフェーズを抜け出し、急速に成長する市場に入っていった。このランキングはDrone Industry Insightsが発表したVCから投資を受けているドローン企業だ。
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ベンチャーキャピタルの投資を受けながら成長期にあるドローン企業
世界のトップインダストリアルファーム(クァルコム、インテル、GE、ボーイングのような)はドローン技術を得意とするスタートアップに投資をしてきた。そういった投資が、2014年では24件、合計1億800万ドルの投資金額が動いたが、2015年にはその数が74件、4億5,000万ドルという数字に膨れ上がっている。このままの流れでいけば、2016年のベンチャーキャピタルからの投資金額は10億円に届くかもしれない。そう、この動きがさらに大きく激しくなることは誰の目から見ても明白なのだ。
冒頭の画像は、ベンチャーキャピタルからの投資金額が多かったドローン企業TOP20だ。この20社の2、3年間の投資金額だけでも5億ドルを超えている。
VCから投資を受けている成長期のドローン企業たち
■1位:DJI
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DJIは民間ドローン投資の歴史の中で最も大きな取引を行った企業だ。シリコンバレーのVCであるAccel PartnerはDJIに7,500万ドル投資を行い、その投資のおかげでDJIは最も大きなグローバルドローン企業になれた。AccelとDJIが手を組んでSkyFundを立ち上げたのも、DJIがマッピング、イメージング、農業、監視、調査といった分野へ進出することを期待してのものだった。他の多くの投資家たちもまたDJIをアジアで最も信頼の置けるドローン企業として考えている。
■2位:3D Robotics
3D Roboticsは誰の目から見ても最高のファンドライザーだ。3D Roboticsの提供するドローンの種類の幅はDJIと比べると狭いが、それでも彼らは合計9,820万ドルの投資を集めることができた。3D Roboticsの成長の秘密はソフトウェア(Pixhawk autopilot)と巨大なネットワークだ。さらに、2012年4月以来、コンスタントにベンチャーキャピタルからの投資を集めてきた。Summit Partners、Sequoia Capital、Irish Atlantic Bridgeといった名だたるベンチャーキャピタルが3D RoboticsのCEOクリス・アンダーソンのビジョンに共感してきた。クリス・アンダーソンは、簡単に操作でき、写真やビデオ撮影できる最新のドローン技術をこれまで駆使して、資金を調達してきた。
■3位:Mapbox
未来のドローン企業の仕事はUAVのプラットフォームだけではない。ドローン開発者や力のあるドローン企業はMapboxのソフトウェアをよく使用している。Mapboxはまだオープンソースを扱う企業としてアーリーステージだが、それでも6,320万ドルの資金調達に成功している。主なVCはFoundry Groupなど。
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■4位:Yuneec
中国が本拠地のドローンメーカーYuneecはIntel Capitalからの投資を受けている技術力のある企業だ。DJIに追いつくために、Yuneecは高水準のTyphoon Hを発表、これにはインテルのRealSenseのカメラテクノロジーが盛り込まれており、CES2016にも展示された。
■5位:Ehang
Ehang 184はドローンオペレーションの未来の夢を表現してくれているが、人が乗れるドローンのアプローチは少し大胆だったのではと話題になっている。