米FAAから333条項例外規定(Section 333 exemptions)の認可を受けている、無人航空機システム(UAS)のソリューションプロバイダーとして知られる米FlyMotionから、UASを車両内から操縦するOBバン「TRIDENT(トライデント)」が登場した。車内に構築された操縦ステーションからオペレータがUAS操縦できるだけでなく、UASに搭載した光または赤外線・熱カメラから送られる映像やデータの解析やモニタリングするシステムも実装可能なため、放送事業者から捜索救助、セキュリティ組織や産業検査官から注目されている。
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TRIDENTはメルセデス・ベンツ スプリンター(Mercedes-Benz Sprinter)が選ばれている。
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UASは映像転送システムとしてLiveU LU500セルラーボンディングユニットを搭載しており、携帯および衛星回線を利用するハイブリッドセルラー技術で、あらゆる場所でも映像伝送能力を安定に保ったまま、UAS飛行ができるという。TRIDENTはまたViaSat KAバンドも利用できる。車内にLU700ハイブリッドビデオアップリンクと、車屋根にLiveU Xtenderアンテナを搭載し、ネットワーク受信と帯域を増幅させ、遅延を1秒未満に抑えたライブ映像配信ソリューションを作り上げた。
TRIDENTは災害現場に到着してすぐにUASを起動させられ、低高度の空中から映像で分析できることで、自然災害の救助活動時のトリアージュプランを支援できるとしている。
TRIDENTには発電機が組み込まれている。振動を低減し、発電機ノイズを抑える特殊な資材で設計されている。
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(山下香欧)