Droneii.comが商業用ドローンに関わる企業の2015年第3四半期ランキング上位20社を発表した。このランキングでは、ドローン本体の製造メーカーだけではなく、ソフトウェアやシステム開発を行っている企業も順位に含まれており、商業用ドローンの業界の情勢を知ることができる。この指標は、
1:ドローンとUAS/ UAVのGoogleでの検索結果と頻度
2:ドローンとUAS/ UAVのTwitterでのつぶやき頻度
3:新聞やWeb/BlogなどでブログがドローンとUAS/ UAVの言及頻度
4:LinkedInの上のタグ「ドローンやUAV/ UAS」
合計スコアは、すべての4つの結果平均値から算出されている。
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1位はフランスParrot、DJI社がその後に続く2位の座につけている。1位、2位からかなり離させたところで、ゴーストドローンを製造している Ehang社が3位となっている。4位はクリス・アンダーソン氏が率いる3DRobotics。
あまり馴染みのない社名がランキング入りしているが、esri、Skyward、AirwareそしてAGIはアメリカのソフトウェア関連の企業で、近赤外線のスペシャリストであるアイギス、カメラ製造メーカーのFLIRそしてマイクロドローンを製造しているニクシーなどもランクインしている。では残りのランクイン企業を紹介しよう。
5位 Zano
Kickstarterで300万ユーロを集めた自立式のドローンを製造するメーカーが5位にランクイン。70グライム以下の超小型ドローンなどのプロジェクトを打ち出し、当時Kickstarterでもっとも資金を調達したドローンメーカーだ。
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11位 CyPhy works
こちらもザノと同じKickstarterで資金を調達し、2200万ドル以上を集めた企業がランクイン。その資金を元に、監視用途に特化したドローンPARCを開発。PARCはフェイスブックやグーグルなども開発に取り組んでいる無人航空機(UAV)で、地球に近い位置からの衛生システムによって継続した長距離飛行が可能。
12位 Aeryon Labs.Inc.
こちらは小型の無人航空システム(sUAS)を軍事用に開発している企業がランクイン。安全監視システムや商業用のオペレーションシステムなどを世界中
に展開することで、今ではマイクロソフト社とパートナーを組むまでに成長した。MAPP(Microsoft Advanced Patrol Platform)の空撮用ドローンのデモとしてAeryon社のUAVが使用されました。また別の企業から6000万ドルの資金を調達し、今後の世界展開を進めていくとのことだ。
14位にSoma Toys社が15位にはShenzhen Hubsan Intelligent社がランクイン。どちらも中国広東省に拠点を置き、これからのクリスマス商戦で売上増加を目指している企業。簡単に操作でき、29.99ドルと手頃な値段のドローンを販売することでアメリカのアマゾンでクリスマスに一押しのオモチャとして紹介された。
16位 Helico Aerospace Industries US LLC
この企業もKickstarterで注目を集め、去年7月に140万ドルを、今年2月に新たに250万ドルの資金調達を成功させた。その資金を元に、Airdogという動画撮影用の自動追尾ドローンを開発し、今年のCES2015でベストドローン賞を受賞した。また売上も100万ドルに到達する勢いだ。
19位 Microdrones
ドイツのドローンメーカーであるMicrodrones社が上位20位に食い込む形となった。世界中の様々な企業と契約を結び商業用、工業用問わず、様々なド
ローンを製造し、アメリカのAVYONと連携することで需要の増加を見込んでいる。