ドローンは、いまや企業やコンシューマーのどちらにとっても身近な最新テクノロジーとなったことはいうまでもない。
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しかし、同技術の急速な広まりによりドローン飛行に関しても多くの問題が持ち上がるようになった。特に飛行機等、航空システムを脅かす事もある。最大の課題は、安全面についてだ。ドローンの総数が増え続ける今日で、いかにして全てのドローンを安全に飛行させることができるのか?という争点も存在する。しかし、まだどの企業もその解決策を提示することができていないのが実情だ。もちろん各国のドローン飛行に関する法規制の問題もある。
そんな中、登場したのが、Altitude Angelである。今年の10月中にもリリース予定の同システムは、Internet of Things(モノのインターネット、IoT)を空へと導入し、Internet of Flying Thingsと銘打ちグローバルな空域管理システムを考案した。Altitude Angelは、空の航空管理を提供するという、将来的な市場における課題をクリアし、このユニークなサービスを世界中で運営することで全てのドローンユーザーのために安全なルート策定や分析を行い提供しようとしている。
Altitude Angelの創設者兼CEOのRichard Parkerは、この新事業に関してこう述べている。
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Altitude Angelによって、飛行する全てのドローンの位置を把握し、双方向のコミュニケーションがとれるシステムを想像してほしい。Altitude Angelは現在ほとんどの航空会社で使用されているADS-Bシステムに似ており、定期的にドローンに現在位置を報告してもうらうが、一方でそのドローン(またはそれをコントロールするシステム)に直接働きかけることもできる。もしドローンが危険な行為に出ようとしていると判断すれば、そのドローンに事前に警告し、事故を防ぐことも可能だ。
Altitude Angel のビジョンについて、Parkerは
私は「推奨」されているシステムや周辺のものがただ表示される地図ベースのものではなく、実際に空域にある全てのものを規制目的で監査しログをとり、更にもう一歩踏み込んで、危険を回避するために直接指示を送れるようなシステムを作りたかった
と説明している。
Altitude Angelの目玉技術の一つは、自動衝突回避技術である。現在のドローン産業の問題点は、ほとんどのドローンが飛行中に障害物の検知を行えないことである。ドローンが飛行機に接近しすぎたという様なニュースが増える中で、Altitude Angelはこれを防ぐだけでなくドローン飛行のための包括的な安全システムとしての解決策を提示する。では、どのように行うのだろうか?
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Altitude Angelは災害やドローンをリアルタイムでモニターするグローバルネットワークである。他サービスとの決定的な違いは、パイロットへアドバイスを提供するのではなく、直接ドローン(またはそれをコントロールするソフトウェア)にコマンドを送ることができる点にある。
この機能によって、Altitude Angelは危険を回避するために物理的にドローンを動かすことができ、ドローンユーザーは同ネットワーク内にいる他のドローンや危険ゾーンとの衝突を自動的に避けることが可能になる。また同サービスは自動的に規制や法律、そして企業の安全指導に従うことで全員の安全な飛行を保証する。同サービスの災害データベースは1日3%の勢いで増えており、Altitude Angelは世界で最も実用的なドローン管理システムとなる準備が整っている。
Altitude Angelは誰でも使用可能だ。ドローンを持っている一般ユーザーであっても、いくつものドローンを操作するオペレーターであっても、世界中のどこにいても恩恵を受けることができる。
Richard Parkerは、同サービスを使うことで
ドローンの利用者が知りもしなかった現地のルールや規制に従えるようになる。彼らにはドローンで遊んでもらって、その他のことは我々が代行する。また、複数のドローンを扱うオペレーターや地上の基地アプリ、そしてクラウド型のドローンコントロールシステムにとっては、我々の空域管理技術を導入しやすくするために簡単な組み込み手順を提供している
と説明する。驚くべきことに、現段階ではAltitude Angelは無料で使うことができる。彼らの衝突回避システムはおそらく今後も無料であるという。
Altitude Angelはドローン産業にとってデファクトスタンダードになるのかどうか?Altitude Angel登録後、その機能は有効になるために、乗り越えなければならない問題は多く、その答は、まだ未知数ではある。