それと比べればとても小さなDJI Matrice 4Eが、見慣れない機械と一緒に展示されていた。だが、これらのソリューションは、国土交通省が推進する現場の可視化や工程改善、省人化などにデータを活用する取り組み「ICT施工 StageII」を行うために重要なカギとなっている。
国土交通省では約10年前から、現場の生産性向上のため、ICTを活用して現場の起工測量を行い、施工計画を立て、ICT建機を活用して出来形測量を行うという一連のプロセスを「ICT施工」として提案している。この取り組みは要所での生産性向上には寄与したものの、現場全体で見ると十分な成果が上がっていないという。
ICT施工の次のステージに当たるStageIIでは、取得したデータを多角的に活用することを重視する。例えば施工シミュレーションに利用してもっとも生産性が上がる方法を模索したり、現場を3次元データ化して危険な箇所を把握したりする。また、計画通りに進捗しているかを一元的に管理できるシステムの提供も想定されている。
コマツではStage IIを実現するための一連のプロセスを「Smart Construction」と名付けて伴走支援する。これに必要なデータの取得に使用するのがドローンと、円形の機械「Smart Construction Edge」だ。

これはコマツ、ソニー、NTTドコモ、野村総合研究所の4社による協業会社「EARTHBRAIN」が、ソニーと共同開発した。ドローンを飛行させて得たデータをSmart Construction Edgeに取り込むと、自動的に点群データを生成する仕組みだ。数ヘクタール(数万平方メートル)規模の広大な現場でも10〜20分程度でデータを処理する。また、AIを活用することでデータ上から不要物を自動的に削除し、より精度の高い点群データを出力できる。
その日の現場作業終了後にドローンを飛ばしてデータを取得し、Smart Construction Edgeに取り込めば、現場事務所に戻る間に点群生成を終えることが可能だ。現場は日々変化する。その日のうちに正確な進捗状況を把握できるのは、工程管理の面で非常に有効だ。

コマツはSmart Construction Edgeを活用したソリューションを活用することで、日々正確な進捗管理を行って作業の手戻りを未然に防ぎ、現場全体の生産性の底上げを狙う。