今年は出展社数が600社を超え、過去最大規模での華やかな幕開けとなった。建設業界は慢性的な労働者不足や、生成AIの台頭に代表されるDX化など多くの課題に直面している。開幕式で主催者は、次のようにコメントしている。
主催者:本展示会が課題解決の一助となり、新たなビジネス創出の機会となることを願っています。
また、来賓からは建設現場のオートメーション化を推進する取り組み「i-Construction2.0」で、2040年度までの3割の省人化や、国内外で活躍する建機・ICT施工のさらなる発展、分野を横断したイノベーションへの期待が語られた。ここでは、生産性向上を強力に後押しする注目のドローン技術や展示の見どころを紹介する。
システムファイブ
DJI製品の販売代理店であるシステムファイブは、最新の産業機であるMatrice 400や、ドローンの運用自動化を促進するDJI Dock 3を出展した。ブースの担当者に聞くと、来場者はドローンをまだ導入していない建設業界や測量業界の事業者と、現在よりも高度な業務に使用できる機材に関心を寄せているユーザーに分けられるという。
これからドローンの導入を検討しているユーザーに対しては、産業機のエントリーモデルとして、「DJI Matrice 4」シリーズを提案している。写真測量に対応しているので、まずはどのようなデータがとれるのか、検討するのに適した機体となっている。

すでにドローンを業務に導入しているユーザーに対してアピールをしていたのが、2025年11月にリリースされた、最新の航空LiDARペイロード「DJI Zenmuse L3」だ。最大毎秒200万パルスのレーザーパルスを照射可能になり、ビーム経も細くなったことで木の葉が密集している森林地帯などでも地表までレーザーが届くようになった。その結果、従来のレーザースキャナーでは難しかった細部の地形までデータを取得可能になった。10ヘクタール(100,000平方メートル)程度の現場であれば、1フライトで余裕を持ってデータが取得できるという。

DJI Dock 3は土砂の掘削量を定期的に航空測量したり、現場の安全確認のために毎朝定時に自動飛行したりするケースで利用が進められている。取得したデータはフライト管理ソフト「DJI FlightHub 2」を通じて外部クラウド上に格納される。だが、セキュリティに厳格で情報漏洩を懸念する企業にとっては、外部クラウドの利用が難しかいケースがある。
そこで新しく提案されていたのが「DJI FlightHub 2 オンプレミス版」と「DJI FlightHub 2 AIO版」だ。オンプレミス版では自社サーバーとDJI FlightHub 2を接続し、データを管理する。自社でサーバー構築や管理が可能な企業にとっては最適なソリューションだ。

自社サーバーでの対応が難しい場合はAIO版を活用するとよい。AIOはAll-In-Oneの略で、DJI FlightHub 2 オンプレミス版とサーバー機能がインストールされた小型の専用端末PCがセットになっている。これをDJI Dock 3に有線接続してデータのやり取りを行うのだ。ウェブ上に取得データをアップロードするわけではないので、漏洩のリクスはかなり低減されるだろう。
ドローンの利用は機体をただ飛ばすだけでなく、情報のセキュリティも含めて検討する時代となっている。システムファイブでは、各種ソリューションを揃えて提案できる態勢を整えていることがわかる展示だった。