NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)はエネルギーや地球環境問題の解決、日本の産業技術力強化を果たすべく、委託事業や補助金などを通じて民間企業の能力を活かす支援を行う政府機関だ。Japan Drone 2026では「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト」「経済安全保障重要技術育成プログラム/長距離物資輸送用無人航空機技術の開発・実証」について展示している。

「長距離物資輸送用無人航空機技術の開発・実証」は2024年度から2028年度にかけて取り組む事業とされる。今回、開発を進めている機体の1/3スケールで作成した検証用モデルが公開された。
機体は固定翼を持ち、エンジンを搭載するハイブリッド型のVTOL機。離着陸に使用する4枚のローターが両翼下部に取り付けられ、推力を発揮するプロペラが機体前部に設置されている。ドローンとしては珍しく、タイヤが3つ取り付けられているのも特徴的だ。

検証用モデルでは「人や物体認識のためのカメラ性能」「自動操縦飛行の制御」といった項目のテストを実施。静岡県内で検証が行われた。

一通り検証を済ませ、大きな課題は見つかりませんでした。設計当初に狙っていた性能が発揮できています。ここで得たデータは今後の実機開発に活かしていきます。
実機は30~50kgの物資を搭載し、1000km飛行できる性能を目指している。長大な送電線などの広域インフラの点検作業や災害発生時の広範囲の被災状況確認などに活用したい考えだ。また、各種パーツ類やフライトソフト類を国産で開発する方針をとっている。事業終了年度までに実機を完成させ、各所での実証を重ねて社会実装を目指す。
