球体ガードを装備した屋内点検用ドローン「ELIOS」シリーズの販売を手掛けるブルーイノベーション。2025年1月に発生した埼玉県八潮市での道路陥没事故は下水道管の老朽化が原因と指摘されている。担当者によれば、事故以来、ドローンを利用していない水道工事関係事業者などから、導入コストや省人化に関する問い合わせがひっきりなしに入るという。

点検分野でのドローン活用に関する注目度が増すなか、2025年7月23日に新たな動きがあった。農薬散布機「AC102」を開発・販売するNTT e-Drone Technology(NTTイードローン)と、ブルーイノベーションは販売パートナー契約を締結。NTTイードローンで「ELIOS 3」の取り扱いを開始する運びとなった。NTTイードローンの木村祥之氏は、協業のねらいを以下の通り語る。
弊社は農薬散布事業だけでなく、NTT東日本グループとして電気通信設備や鉄塔の点検にドローンを活用しています。機体や約500人のパイロットというアセットはあるものの、狭小空間や暗い空間を点検したいというニーズには応えられていませんでした。そこで、ロボティクスの社会実装という方針をお持ちのブルーイノベーションさんと連携することにしました。今後は自治体に向けての販売を強化していきたいと考えています。
また、ブルーイノベーションの田中健郎氏は、NTTイードローンの強みを以下の通り評する。
全国に自治体をはじめとした顧客のネットワークをお持ちで、弊社の営業活動を強化できるパートナー様だと考えています。ELIOSの導入を考えている顧客に対しては、すでにお付き合いのあるNTTイードローンさんから導入するほうがスムーズですし、ロボティクスの社会実装という点でもスピード感を持って取り組むことができると思います。
NTTイードローンでは損傷を検出する「eドローンAI」の提供も開始している。写真を取り込めばサビやひび割れを自動で検出できるサービスで、ブルーイノベーションでは従来手掛けていなかった分野でもある。ハードのELIOS、ソフトのeドローンAIという強力タッグで、より一層ドローン点検の活用が進むことに期待したい。