テクノシステム、エアロファシリティー、湘南工科大学、サレジオ工業高等専門学校は、昨年に続いて特設の大型ドローンゾーンに「SPACE FRAME DRONE(スペースフレームドローン)」を発表した。
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特徴は、トラスという三角形を基本単位としてその集合体で物体を構成する形式を用いたフレームだ。いくつかのグリッドを組み立てて機体を構成するため、分解して持ち運ぶことができる大型ドローンで、グリッドの増減によって機体の大きさを自由に変えられるほか、軽量化を図っている。
今回展示してあったのは、物流用の機体だ。荷物が機体中央から吊り下げられていたが、実際に荷物を運搬するときには機体の中央に荷物部分を格納する構造だという。
現状の開発機体はペイロードを含むと最大離陸重量が150kg以上になってしまうそうで、今後は、テクノシステムが主体となって150kg未満に押さえられるように基礎設計を進めて、エアロファシリティーが製造と販売を担うという。
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エアロファシリティーは、これまで国内外で350件以上のヘリポート設置を手がけてきた実績がある。この経験とノウハウを生かして、エアモビリティの離着陸施設の整備に向けて、都市部における「屋上Vポート」の設置を提案している。
このような新しい施設を、ビルの屋上に後付けすることは非常に難しく、ビルや施設の基本設計の段階から組み込む必要があるという。エアロファシリティーは、大型ドローンが社会実装される過程に参画することで、自社の新規事業である「屋上Vポート」整備に役立てたい構えだ。