いよいよ発表、最新機種SPARKの真価は?
北米時間現地5月24日11時半、ニューヨークグランドセントラル駅イベント会場で、兼ねたから噂のあったDJIの新製品SPARKの発表会が開催された。事前にいくつか情報は、リークされており、かつてのアップル新製品発表会の雰囲気も感じる。実際DJIのマーケティングやプロモーションは、Appleの手法によく似ている。奇しくもグランドセントラル駅には、併設された巨大なAppleストアも軒を連ねる。11時開始に遅れる事30分、報道、販売代理店関連など関係者が集まった。いよいよSPARKの登場である。
- Advertisement -
Mavic Proが発表された時と同じく戦略パートナーシップ部門ディレクターのマイケル・ペリー氏が登壇し、SPARKを紹介し、デモンストレーションが行われた。これまでのDJIの歩みと役割を解説し、必要なものはこれです!とSPARKの御披露目となった。
SPARKはとにかく小さい。プロペラは折りたたみ式だが本体は、重量は300g、143X143X55mmの大きさでちょうどiPhone よりも少し大きいくらいだろうか。起動から顔を認識後25秒で飛行可能、最高速度は、スポーツモードで50km/hを実現し、16分の飛行が可能。用意されたボディーカラーは、赤(ラヴァレッド)、青(スカイブルー)、緑(メドゥグリーン)、黄(サンライズイエロー)、白(アルペンホワイト)と5色用意されている(現在は白色のみ予約可能)。本日より予約可能で、出荷は6月半ばを予定している。
- Advertisement -
最高の技術が惜しみなく投入されるDJI製品
SPARKは、Mavic Proよりも小型で軽量だが、DJIの技術が最大限盛り込まれ、機能制限などなくインテリジェント・フライトモードを搭載している。さらに新機能のQuickShotや、PalmControl (ジェスチャーコントロール)も追加された。毎度DJIの標準機能そのまま最新機能が追加されて行くポリシー賞賛すべき所だろう。機能はそのままにサイズ感はさらに小さくなっている。2月にDJI本社を訪問した時にKevin氏が語っていた事はまさにこの事である。
インテリジェント・フライトモードには、これまでのTapFly、ActiveTrackに新たにQuickShot、GestureModeが追加された。
QuickShot モードでは、Rocket (上昇していく)、Dronie (ドローン自撮り)、Circle (被写体を中心に円を描くように撮影)、Helix (旋回上昇撮影)で撮影可能。いわば、これまで高度な操縦が必要用だった部分がテンプレート化して再現できると言うものだ。
ジェスチャーモードは、手でSPARKをコントロールできる機能。それらには、PalmControl (パームコントロール)、Dronie (ドローンを使った自撮り)、Follow (追尾)、Beckon、PalmLand (パーム着陸)がある。コントローラーが無くても魔法を使うかの如くジェスチャーのみでSPARKをコントロールする。
- Advertisement -
小型機ながらもカメラ部分も多いに期待できる。ジンバルはメカニカル2軸であるが、カメラは焦点距離25mm (35mm判換算)のF2.6広角レンズ、1/2.3インチCMOSセンサーを有し、 写真は1200万画素、動画であれば、HD(1080p30f)を実現。
カメラ新機能として、ShallowFocus (シャローフォーカス)とPano (パノラマモード) に対応。ShallowFocus は、被写界深度の浅い写真撮影が可能に。Pano (パノラマ)モードは、写真を9枚、それぞれのアングルで垂直および水平に撮影し、水平パノラマ写真作成。垂直パノラマ写真モードでは3枚で構成される。小さな機体で様々な撮影方法を駆使し、最終的にはDJI GO 4で作品を仕上げ公開する事が最短で行なえる。
ドローンが身近になった記念すべき一日
発表会を終えて感じる事は、これまでドローンのイメージ、難しそう、危なそうというイメージが強く、手の届かない存在とされと敬遠されがちだったが、SPARKの登場によって、ドローンは誰にでも楽しめる存在なった記念すべき日なのかもしれない。まさしく空飛ぶカメラの登場である。機体は小さいが最高性能。小粒でぴりりと辛い山椒のような存在と言える。まさしく今のDJI最大限の技術がスパークしたといえるだろう。