世界トップレベルの小型SAR(※1)衛星の開発・製造・運用を行う株式会社QPS研究所(以下:QPS研究所)は、今年2月に発表した契約に続き、米国Rocket Lab社(以下:ロケット・ラボ)と、さらに小型SAR衛星「QPS-SAR」3機分の打上げに関して新たに契約を締結した。
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今回新たに契約した3機の打上げはいずれも2026年以降を予定しており、既存の契約と合わせ、今後、合計7機のQPS-SARをロケット・ラボ社のロケット、エレクトロンで打ち上げることになる。各1機ずつ搭載され、次の打上げは11月以降を予定している。
なお、他社ロケットとも調整しながら打上げを決めていくため、個別の打上げスケジュールについては、それぞれのロケットに対して打ち上げる衛星が決定次第、都度改めて通知する。
ロケット・ラボ CEO Peter Beck氏コメント
QPS研究所とのパートナーシップを拡大し、同社のQPS-SARを軌道に届けるミッションを共に進められることを誇りに思います。当社のElectronと分離システムを選んでいただいたことで、QPS研究所は衛星コンステレーション(※2)を拡大するために、宇宙への迅速なアクセスを可能とする、高い信頼性を確保し運用を効率化する統合的な打上げサービスをご活用いただけます。これまでのミッションにおいて、そしてこれからのミッションにおいても、QPS研究所のために私たちのサービスを提供し続けられることを大変光栄に思います。
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QPS研究所 代表取締役社長 CEO 大西 俊輔氏コメント
2025年はこれまでQPS-SAR9号機から12号機までの4機を、エレクトロンにより計画通りの軌道に無事に投入することができました。この結果は、まさに私たちの期待通りであり、その信頼性を改めて実感しております。今回、新たに同ロケットによる3機の追加打上げ契約を締結できたことを、大変嬉しく思います。この契約は当社が目指すQPS-SARコンステレーションの構築に向けた重要な一歩であり、今後も一層の努力を重ね、着実に歩みを進めてまいります。
(※1) SAR (合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測することができる点が特長。
(※2)複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)