マリンボードとは
マリンボードは、“リモート操作型ボディボード”として設計されており、コントローラーを操作することで遠隔から迅速かつ安全に被災者の元へ駆けつけることができる。
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本製品は、特別な資格を必要とせず、誰でも簡単に操作できる設計となっている。 重量は約15kgと軽量で、大人一人でも簡単に持ち運べるため、救助現場への迅速な展開が可能だ。
わずか2秒で起動し、最高速度は8m/s(約30km/h)に達し、通信可能距離は最大500m、連続稼働時間は約50分を実現。また、救助活動中に転覆しても、即座に復元できる設計を採用し、安全性を確保している。
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幅 | 625 mm |
長さ | 1,005 mm |
高さ | 145 mm |
重さ(機体のみ) | 9.3 kg |
重さ(機体+バッテリー) | 10.53 kg |
出力 | 1.8 馬力 |
時速 | 約 30 km/h |
牽引能力 | 約 25 kg |
通信可能距離 | 約 500 m |
使用可能時間 | 約 50 分 |
浮力 | 約 30 kg |
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マリンボードの活用方法
マリンボードは、消防や自衛隊などの災害救助機関における活用を想定しており、荒波や狭い水域でも高い機動性を発揮します。例えば、津波による浸水地域や河川氾濫による孤立地域では、迅速に被災者の元へ接近し、救助を行うことができる。将来的には救助活動だけでなく、環境調査や観光業、海洋研究など、社会の多様なニーズに応えていくことを目指すという。
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レスキュー活動への活用
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マリンボードは小型かつ軽量なので、収納場所からすぐに取り出すことができる。起動時間は2秒のため、被災者の元へ迅速に駆けつけることが可能だ。
船上で救助活動を行う際、波が荒れている状況では浮き輪での救助は困難ですが、マリンボードなら荒波の中でも確実に救助が行える。
さらに、岸からの救助時には、先にマリンボードを被災者に向かわせ、その間にライフセーバーが救助活動準備を進めることができる。また、万が一救助中にマリンボードが転覆した場合でも、リモコン操作で素早く立て直すことができ、安心して救助活動を続けられるとしている。
補助機器としての活用
空のドローンと組み合わせることで、マリンボードをアシスト艦として活用することも可能。例えば、橋の下を点検する際にドローンの誘導を行ったり、バッテリーを搭載しておけば、交換の手間を省くことができる。また、ワイヤレス充電器を搭載すれば、ドローンを一度手元に戻す必要がなく、連続して効率的に橋下点検を進めることができる。
オプション追加による活用方法の広がり
マリンボードにオプションを追加することで、さまざまな用途に対応できる。 オプションには、マイクスピーカー、暗視カメラ、サーモカメラ、魚群探知機、投光器、海上ゴミ回収機器、回転灯を想定している。
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例えば、各種カメラや海上ゴミ回収機器を搭載することで、手軽に水質調査や海上に浮かぶゴミの回収を行うことができる。一から船を出す手間を大幅に省け、海の環境保護にも貢献できるとしている。
実験内容と検証結果
今回の実験では、可動性、入水時の安定性、えい航能力、最大通信距離(500m)での運航性能を検証した。これらの実験により、マリンボードの性能と操作性を確認し、実際の災害現場における有用性が実証されたという。
JMAでは複数のバリエーションを展開し、ニーズに応じた製品を適切なタイミングで提供していく方針だ。今後もマリンボードおよびマリンドローンの改良と普及を進め、災害救助活動の効率化と安全性向上に貢献するとしている。