Vantage Robotics、ポケットサイズの新型ナノドローン「Trace」を発表。標準バッテリーで30分以上、長時間用では最大45分飛行できる

ポケットサイズながら、はるかに大型のドローンに匹敵する性能を持つTraceは、安全性、検知能力、携帯性、コスト、使用範囲において大きな進歩をもたらすという。同社は、この小型で高性能なドローンは他に類を見ないとしている。

Traceの開発は、世界最高の小型無人航空機システム（UAS）を顧客に提供するという同社の使命における重要な一歩だ。4年間にわたる国防総省（DoD）や法執行機関との共同開発とテストを経て、高性能な情報収集・監視・偵察（ISR）用ナノドローンの提供が実現した。

主な特長

• 安全性
  重量わずか153グラムと軽量で、米国連邦航空局（FAA）の安全基準を大幅に下回る。これにより、より多くの場面で、より多くの操縦者が人や設備に危険を及ぼすことなく使用できる。
• ステルス性能
  極めて静音性が高く、ジンバル式の熱画像カメラと48MPの光学カメラ（24倍ズーム可能）を搭載。あらゆる条件下で戦術的な状況認識を提供し、比類のない秘密偵察能力を発揮する。
• 室内および狭所での操縦性
  飛行時の幅はわずか30センチ程度で、狭い場所での飛行も容易だ。7つのレーザー距離測定センサーで障害物を回避し、下向きの視覚位置センサーによりGPSなしでも完全な位置制御が可能。暗闇でも下向きの照明で操作できる。
• 携帯性
  小型サイズにより、どこへでも簡単に持ち運べる。Trace本体、Vision2地上管制システム、IP67保護等級のフィールドケースを含む戦術的構成でも、小型のバックパックに収まり、重量はわずか1.3kg程度だ。

Traceの小ささは性能を犠牲にしているわけではなく、10倍の重量を持つシステムと同等のスペックを誇り、時速46km（25ノット）の強風下でも飛行可能だ。標準バッテリーで30分以上、長時間飛行用バッテリーでは最大45分の飛行が可能だ。

カーボンファイバーとチタン製の機体、IP53設計により、軽量ながら耐久性に優れている。独自のPoplar無線技術により、2kmの範囲で信頼性の高い通信を確保し、動的な周波数ホッピングとAES-256暗号化により、厳しい環境下でも安定した通信を維持する。TraceとVision2コントローラーには、物体の分類や追跡などのAI支援自律機能を実行するのに十分な計算能力がある。

仕様

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