本発表は、DJIが掲げるミッションー手のひらに収まるデバイスにプロフェッショナルなシネマティック表現能力を集約させ、DJI Osmo Pocketシリーズをポケットジンバルカメラ分野のパイオニアかつテクノロジーリーダーとして確立するーという決意を示すものだとしている。
12年の歩み:プロフェッショナル映像技術、今やポケットの中に
DJIは12年以上にわたり、空撮と地上撮影の両領域を網羅する包括的なテクノロジーエコシステムを構築し、Roninシリーズから Osmo Pocketシリーズに至るまで、技術革新を、誰もが自分らしく世界を表現するための力へと変えることで、世界中のクリエイターが現実を捉え、記録する方法を根本から変革してきた。DJIの中核ミッション「人々の人生を豊かに(Enrich Our Lives)」は、映像技術における強力な推進力となってきたとする。
2024年、DJIは Roninシリーズが映画・テレビ制作におけるカメラスタビライザーシステムへの貢献により、テレビ芸術科学アカデミーより「テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞」を授与された。その後、2025年にはDJI Ronin 2とその研究開発チームが、中国企業として初めて、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)による「科学技術賞」を受賞した。同年、Osmo Pocket 3の全世界での累計販売台数が1,000万台を突破し、世界中のVlog制作や旅行映像制作のスタイルを根本から変えた。
DJIが発表したホワイトペーパーでは、明確なビジョンを打ち立てている。すなわち、機材の小型化は単なる携帯性の追求ではなく、創作表現の自由をさらに拡張することにあるという考え方だ。テクノロジーの進歩の真の目的は、カメラをより小さくすることではなく、創意表現をより豊かにすることであり、撮影プロセスにおける物理的な制約を排除し、プロフェッショナルな映像表現をすべての人が身近に使えるものにすることにある。

『存在の不確かな彼女』:Osmo Pocket 4Pで撮影されたオリジナル ショートフィルム
このビジョンを現実のものにするため、DJIは撮影監督 瀧本幹也氏によるオリジナル ショートフィルム『存在の不確かな彼女』を制作した。
本作は、島根県の歴史的な銀山町・石見銀山に引っ越してきた主人公が、ささやかな菓子を届ける道すがら、何度も迷いながら、少しずつ町との関係を築いていく物語だ。瀧本氏は、この作品をロードムービーとして構想し、石見銀山の江戸時代から残された風景を舞台として選んだ。作品全体がDJI Osmo Pocket 4Pで撮影されている。
映像作家の言葉:瀧本幹也氏が語る Osmo Pocket 4P
映像作家・撮影監督である瀧本氏にとって、DJI Osmo Pocket 4Pは単に撮影の方法を変えたのではなく、セットのダイナミクスそのものを根本的に再構築した。
瀧本氏:最初の印象は、思いのほかよく出来ているということです。映像も相当綺麗に映ります。撮影したデータを持ち込んでグレーディングしてみたところ、ハイライトから暗部に至るまでトーンの階調が保持されていました。スタビライザーのパフォーマンスも見事で、このカメラがDJIのドローン技術から応用されて作られたものだということを実感させられました。
カメラの軽量なフォームファクターは、前例のない身体的自由をもたらした。
瀧本氏:図書館の本棚越しに主人公を追うシーンでは、通常であればレール敷設が必要になるような撮影ですが、このカメラの軽さと扱いやすさのおかげで実現できました。
この身軽さはスピーディな移動シーンにおいても重要な役割を果たし、ジンバルのスタビライザーと自動フォーカスが被写体の顔に正確にロックオンし、予想を上回る精度を発揮した。デュアルレンズシステムにより、町の広景から人物の表情へ、瞬時に視点を切り替えることが可能になり、セットアップ時間を大幅に短縮し、出演者への負担を軽減させることができたと瀧本氏は語る。
瀧本氏が特に驚いた特長は、カメラの17ストップのダイナミックレンジだった。日中の通りから薄暗い室内への移動など、極端な照度変化に対応し、完璧な露出と色再現を実現し、まさに人間の目が知覚する光と影を映像化させた。センサーの広大なラティチュードにより、瀧本氏は屋内のキッチンシーン撮影を自然光だけで行うことができた。
瀧本氏:東京から照明を持ってきたのですが、一度も使うことはありませんでした。
また、Osmo Pocket 4Pが生み出す卓越したdataクオリティは、そのコンパクトなフォームファクターを忘れさせる。
瀧本氏:グレーディング後の印象として、それが Osmo で撮影されたものだということを忘れてしまうほどです。大型カメラと比べても全く劣るものではありません。
瀧本氏のメイキング インタビュー動画は後日公開予定だという。
ポケットジンバルカメラ時代を切り拓くテクノロジー
「ポケットジンバルカメラ時代」の幕開けを告げるDJI Osmo Pocket 4Pは、ポケットサイズでありながら、本格的なプロフェッショナルワークフローに対応する性能を備えている。
新たに搭載された60mm中望遠レンズは、ポートレート撮影にも適した定番の焦点距離だ。シームレスなレンズ切り替えを可能にし、印象的でシネマティックな奥行き表現を実現することで、モバイルでの映像表現を新たな次元へと導く。
レンズ性能にとどまらず、イメージング性能にも大きな進化をもたらした。LOFICテクノロジーにより、これまでにない17ストップのダイナミックレンジを実現。新しいD-Log 2 カラープロファイルと組み合わせることで、プロフェッショナル向けシネマカメラに匹評する、優れたハイライト・シャドウの復元性能を発揮する。
Osmo Pocket 4Pは、圧倒的なシネマティック性能に大きなカメラは必要ないことを証明し、コンパクトなボディでありながら、映像制作の新たなスタンダードを提示する一台だとしている。