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今回の共同研究では、実証に必要となるJAXAの提供する機器類をQPS研究所が製造する小型SAR衛星「QPS-SAR10号機」に搭載してオンボードPPP技術の軌道上実証を行うと共に、本技術を活用した新たなサービス構想を協力して実証することが目的だ。
本研究では、軌道上のQPS-SAR内で高性能な計算機と高精度に衛星軌道位置情報を得る高精度単独測位技術を組み合わせて実験した結果を分析し、このオンボードPPPのアルゴリズムを積極的に改善し書き換える技術実証を行う。一連の実証を軌道上で行うことによって、従来の地上で開発して宇宙で実証するサイクルよりも圧倒的に早いアルゴリズムの最適化を目指すという。
QPS研究所は軌道上実証のフィールドとしてQPS-SARを提供することで、JAXA刷新プログラムにおけるオンボードPPP技術の確立に寄与し、QPS-SARプロジェクトにおいても災害時の画像提供の迅速化などに繋げていくなど新たな社会的価値の創出に貢献していくとしている。