除雪ドローンV3の試作機を、2024年6月5日~7日に幕張メッセで開催される「Japan Drone 2024」にて公開・展示する(6ホール ブースNo. BL-02)。
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除雪ドローン 開発経緯
昨年開発を開始した「除雪ドローン」については、ジャパンドローン2023の会場にて「V1」モデルを発表・展示して以降、「事業所や駐車場、保有施設の周りの敷地の雪を除雪したい」など、様々な方面よりその必要性に関する意見、要望が多く届いたという。
こういった要望に応えるべく、同社はより高性能な小型無人自動除雪機開発に向けた「V2」を開発、2023年10月に行われた「ジャパンモビリティショー2023」にて発表、展示した。
「除雪ドローンV2」は、スズキ製電動モビリティベースユニットを利用したプロトタイプで、V1と比較してより広範囲を長時間除雪できることを目的に、2023年12月から2024年3月にかけて北海道で開発および雪上実験を実施。スズキ製電動モビリティベースユニットは積雪路、零度以下の寒冷条件で問題なく動作し、信頼性と耐久性を証明した。
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あわせて排土板の改良や駆動用タイヤの変更、自動除雪アプリの開発などを進めてきたという。
東日本電信電話株式会社と共同で、2024年2月に山形県小国町、2024年3月に山形県酒田市にて「地域の除雪課題に関する自動除雪実証実験」として運用テストを実施し、積雪を検知して自動的に除雪を開始する実験に成功した。
また「除雪ドローン」を見た雪国で実際に暮らす方々から、製品を実際に活用する際の貴重な意見や多くの期待があったという。これらの知見や経験を反映した製品化予定モデルが、今回発表する「除雪ドローンV3」となった。
エバーブルーテクノロジーズ株式会社のオリジナル除雪装置は、V2の実証実験を踏まえ、小型無人自動除雪機に最適化したものを新たにV3用に新設計いたしました。
自動制御ユニット「eb-NAVIGATOR」は、水上ドローン用に開発されたものを更に改良し、小型無人自動除雪機に最適化したものを新たに開発。衝突被害軽減装置としてセンサーの拡充や非常停止装置を追加し、車載カメラの映像を手元のプロポ(コントローラー)でリアルタイムに見ることも可能だという。
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自動除雪アプリは、除雪エリアを地図上で設定することでエリア内の除雪を自動的に行うことができる。またメール受信を契機として自動除雪を開始する機能や、タイマー設定で定時に自動除雪を開始する機能も備えており、遠隔や深夜早朝の自動除雪運転に便利だとしている。
「除雪ドローン」は2024年12月より限定ベータテスターへのテスト導入を開始、2026年初めより本格サービスインを予定している。
「除雪ドローンV3」試作機スペック
形状 | 電動モビリティ |
サイズ | 全長 1.3m×全幅 0.9m×全高1.0m(排土板等搭載機器含む) |
装備重量 | 約100kg |
最高速度 | 前進 6km/h、後進 6km/h |
実用登坂角度 | 8℃(走行路面状態によって変化) |
連続走行距離 | 30km(常温、積載100kg、平たん路にて前進最高速度で走行時) |
稼働時間 | 5時間(常温、積載100kg、平たん路にて前進最高速度で走行時) |
バッテリー | SC38-12(12V35Ah)×2 |
推進方式 | DC24V・210Wx2(30分定格出力) |
安全性能 | 非常停止ボタン/障害物検知センサー |
その他装備 | 自動制御ユニット「eb-NAVIGATOR」/アプリ「自動除雪アプリ」 |