テラドローン・インドネシアは、インドネシア最大級のコングロマリットで持続可能なパーム油生産大手 Sinar Masのグループ会社であるSMART Tbk(以下、スマート)と、肥料散布事業の新プロジェクトに関する契約(以下、本プロジェクト)に合意した。
- Advertisement -
本プロジェクトは、テラドローン・インドネシアが2023年9月21日に事業買収して開始した農業サービス「Terra Agri」の一環として、パーム油農園の管理における肥料プロセスのデジタル化と最適化を目指すもので、持続可能で効率的な農業の実現に向けた重要な一歩となる。
プロジェクト概要
世界におけるパーム油生産の約60%のシェアを持つインドネシアで実施される本プロジェクトは、テラドローン・インドネシアと、国内最大級のパーム油のプランテーションを保有しているSinar Masのグループ会社であるスマートが行うものだ。
本プロジェクトでは、カリマンタン島からバンカ島、ブリトゥン島にまたがる6万ヘクタール以上のパーム油農園で、1年間にわたり肥料散布を実施し、精度の向上が目標だという。
- Advertisement -
パーム油農園の管理における課題のひとつは、人為的ミスによる肥料の不均一な散布だ。この課題を解決するために、本プロジェクトで使用するドローンは、50キログラムの可搬重量を備えているほか、マッピング機能も兼ね備えており、農地の画像をリアルタイムで取得することで、植生密度や地形、生育状況などが把握できる。
この機能により、個々の樹木に正確な量の肥料を供給することが可能になり、農園のすべての区画において、効率的に樹木全体に均等に肥料が行き渡るようになる。このように肥料散布プロセスにおけるムラをなくすことで、業務効率を大幅に向上させつつ、環境への影響を軽減する。
今後について
テラドローン・インドネシアとスマートは、本プロジェクトを通じ、肥料散布プロセスの精度と監視の向上に取り組むことで、パーム油農園事業における肥料散布の新しい基準を確立し、農業における技術主導型のソリューションの提供を目指す。また、テラドローンは、こうした農業におけるイノベーションと持続可能性への取り組みを続けることで、インドネシアの農業をサポートしていくとしている。