船の自動運転技術開発スタートアップである株式会社エイトノットは、今秋、広島港周辺海域で、自律航行小型EV船を用いた水上タクシー向け先行技術実装の実証を行うことを発表した。
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同実証は、広島県「"サキガケ"プロジェクト実証実験実施業務」の一環。
2025年の無人航行小型船舶の社会実装に向けた、規制等の事業障壁や新たなルールメイクにチャレンジする事業として採択されたという。
2021年3月に設立された同社は、小型船向け自律航行技術の開発、オンデマンド型水上輸送システムの開発を事業ドメインとしているスタートアップ。
ロボティクスとAIの専門家集団として、小型船向け自律航行技術開発を中心に「海のDX」と「船舶のロボット化」を推進し、社会課題の解決を目指しているという。
船舶関連事業が直面している3つの課題として、人的要因による船舶事故や就業者数の減少による人材不足、業務の危険度と見合わない収益性が挙げられる。
同社は、自律航行技術の社会実装を通じて、船舶乗組員のサポートや省力化、安全性の向上、コストの最適化を実現し、水上輸送をより身近なものにしていきたい考え。
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まずは今秋の実証を通じて、将来の無人航行実現のため瀬戸内海エリアを繋ぎ、自由に行き来が可能な新しい水上交通インフラの構築を目指すとしている。