AST-231Sプロトタイプ
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エバーブルーテクノロジーズ株式会社(以下:エバーブルー)は、オーストラリア発の小型ヨット「Hansa」を提供する一般社団法人ハンザ・セイリング・ジャパンとの業務提携を行い、同機体に対応し無人で自動航行させたモデル「AST-231」を発売する。希望小売価格は税込660万円から。価格に運送費、サポート、メンテナンス、クラウドサービス利用料は含まれない。注文生産のため納期には時間がかかるとしている。
「Hansa」は、誰でも乗れるようにとのコンセプトで展開する、転覆しにくい安全なヨットとして親しまれているオーストラリア発の製品。子どもから高齢者、障がい者の方など、誰でも練習を要せず簡単に帆を操って船を走らせることができる小型ヨットだという。
帆船型ドローン「AST-231」は、この「Hansa」と、エバーブルーが提供する自動操船化ユニット「eb-NAVIGATOR2.0」「eb-CONNECT」を組み合わせることで、誰でも簡単に操船者なしの自動航行船として利用できるようにした。人件費や燃油代といったコストがかからないため、これまで採算がとれなかったり、継続できなかったりといった課題で実現が難しかった用途での利用も検討できるとしている。
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小型の魚群探知機や海洋調査機材などの計測機器を搭載しての水上・水中の長時間調査、物資運搬・輸送、水上パトロールなどの警備監視や移動手段といったさまざまなシーンで活用も可能だという。
AST-231概要
AST-231は、エバーブルーが提供する自動操船化ユニット「eb-NAVIGATOR2.0」と小型ヨット「Hansa」を組み合わせたヨット型ドローンで、モノハル(単胴船)のため復元力が安定しており、波浪が大きい場合でも沈しにくい構造となっているため安全性の高い機体だという。
巻き取りができるソフトセールは、風が強い場合にセール面積を狭めることで、風速10m/s以上でも航行できるフレキシビリティがあるのも特徴だ。もちろん風力のみで推進するため稼働時間が長く、10時間の連続航行が可能だという。最大積載量は120kg、有人・無人で航行することで様々な用途で利用できるとしている。操作はオリジナルスマホアプリ「eb-CONNECT」の自動操船機能を使って目的地をセットするだけで簡単に操船できるという。
導入第1弾として、離島地域が抱える課題解決のため、ICTなどの新技術を離島地域に実装することを目的とした国土交通省が進める取り組み「令和4年度スマートアイランド推進実証調査業務」への参画、実証調査が決定している。
人口減少や天候不順といった環境にも柔軟に対応できる持続可能な自然エネルギー活用や、高齢化する島社会での負担軽減、利便性向上を目的とした、自動航行ヨットを使用した島外からの物流、海上輸送(運搬)などの実証テストを行う予定。
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帆船型ドローン「AST-231 S/L」機体スペックと機能概要
※カッコ内の数値はAST-231Lのもの
- 船体形状:帆船型ドローン/既存ディンギーベース
- 形状:モノハル:ソフトセール
- 全長:2.3m(3.03m)
- 全幅:1.25m(1.35m)
- 全高:4.2m(4.75m)
- 船体重量:約50kg(55kg)
- 装備重量:約90kg(100kg)
- 定員:1名(2名)
- ペイロード:120kg(160kg)
- 巡航速度:4km/h
- 航続距離:40km
- モーター航行時間:N/A
- セール航行時間:約10時間
- 安全性能:
人に危害を加えにくいプロペラ完全内蔵、突起物がない船体
転覆しても自動復元する船体構造 - オプション:衝突軽減フェンダー(浮き)
自動操船ユニット「eb-NAVIGATOR2.0 hansaコラボモデル」機能概要
- GPS、RTK GNSS対応:誤差1m以下(最小 数cm)
- 衝突防止 AIカメラ搭載
- 風向風速センサー、ソナー(オプション)
- 通信方法 4G/LTE/3G商用携帯回線
- 完全防水
- 大きさ:直径30cm
- 給電方法:USBモバイルバッテリー
- Hansa対応耐衝撃構造
- Hansa専用サーボモーター
- 2.4GHz 送受信機(オプション)
- 操作方法:iPhone用オリジナルアプリ「eb-CONNECT」
同製品は、2022年6月21日〜23日に幕張で開催される「ジャパン・ドローン2022」(ブース:5ホール No.BM-01)に出展、展示デモンストレーションされる。