東海旅客鉄道株式会社(以下:JR東海)と株式会社アイ・ロボティクスは、昨年より実施してきた駅構内の天井裏調査点検における小型ドローン活用の有用性確認が完了し、実際の調査内容を論文としてまとめJR東海と共同で土木学会へ寄稿した。
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JR東海との取組背景および取組内容
JR東海の土木構造物調査は目視によるものが主な手段となっている。しかし、建物の老朽化やより高位の安全性確保という観点から今まで調査することがなかった箇所も対象とする必要が出てきた。
しかし、調査対象が狭隘箇所(狭い空間)に位置している場合、該当箇所に到達することが難しく、調査に労力を要することが課題だったという。
その課題に対し、アイ・ロボティクスがすでに社会実装している小型ドローンを用いた「狭隘部・高所調査点検ソリューション」の導入を進めている。同論文では、新大阪駅構内の吊り天井内部にある鉄桁の沓を対象として、目視点検と同程度に健全度を把握できるか検討し、有用性が認められたためその結果をまとめたとしている。
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論文の内容(概略)
(以下、プレスリリースより引用)
- 題名:狭隘箇所における小型ドローンを活用した構造物調査の試行
- 背景と目的:狭隘かつ暗所になる箇所の調査業務の効率化
- 検証概要:新大阪駅構内吊り天井内部の鉄桁、沓の健全度把握が目視点検同等の基準に達するか
- 検証結果:狭隘な箇所における構造物調査に小型ドローンを活用の有用性を確認