© UNICEF/UN070530/Brown
人道的利用に向けたドローンのテスト飛行を見守る子どもたち(2017年6月撮影)
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ユニセフ(国連児童基金)は、初となる「アフリカンドローン・アンド・データアカデミー」(以下:アカデミー)をマラウイの首都リロングウェに開設した。
同アカデミーは、無人航空機(UAV)の使用を促進する取り組みの一環となっている。ユニセフ事務局長ヘンリエッタ・フォア氏は次のようにコメントしている。
ドローン技術の活用によって、アフリカやその他の地域での人道および開発プログラムは大きく向上します。アカデミーは、子どもとそのコミュニティに利益をもたらすために必要な技術スキルを若者たちが習得するのに役立つでしょう。
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© UNICEF Malawi
これからアカデミーで授業を受ける学生とルドルフ・シェンクとユニセフ・マラウイ事務所代表(2020年1月13日撮影)
同アカデミーでは、2017年にマラウイで開設されたアフリカ初の人道支援用飛行ルートの成果に続き、12週間の研修コースを通じて、アフリカで人道、開発、商業目的でドローンを使用する専門家の育成を目的としている。2021年までには、約150人の学生を対象にドローンの組み立てや操縦知識を習得するための研修を行う。なお、ユニセフのパートナー団体からの資金提供により、アフリカ全土から集まる学生のうち、最初の26人については授業料を無償とするという。
マラウイの民間航空局のディレクターであるジェームス・チャクウェラ氏は次のようにコメントしている。
ここマラウイで、ドローンや高度なデータ分析・管理技術といった最新技術を活用することで、子どもたちにより良いサービスを提供できるようになると強く信じています。
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同アカデミーのカリキュラムは、バージニア工科大学と共同で開発され、ドローンの組み立て、テスト、操縦における理論的および実践的な方法論を学ぶことができる。
また、同アカデミーは、2022年までにマラウイ科学技術大学(MUST)と連携し、ドローン技術を習得する2年間の大学院修士課程プログラムを無償で実施する。地域の能力を育て、望ましい収益構造を形づくるカリキュラムを提供することで、人道および開発目的でドローンを利用する持続可能なビジネスモデルを生み出すことを目的としている。
バージニア工科大学のケビン・コッシャースバーガー准教授は次のようにコメントしている。
アカデミーは、マラウイおよびアフリカでのドローン技術と教育の革新的な応用における、バージニア工科大学の継続的な取り組みを反映しています。アカデミーでは、農業から保健、自然資源のモニタリングまで、ドローン技術を活用した仕事に必要なスキルの習得を、卒業生に約束します。