ドローン空撮でアナモルフィックレンズ使いたい!
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Momentは、 iPhone用のレンズ、ケース、カメラストラップでおなじみのメーカーだ。最近もモバイル・アナモルフィックレンズとアダプタをリリースし話題となった。今回さらにKickstarterでDJI Mavic用に新製品シリーズ「Moment Air」がローンチされた。これらの製品は1.33xアナモルフィックレンズアダプター、NDフィルター5個セットおよびCPLフィルター1個、そしてMomentレンズと互換性のある新しい超スリムなスマートフォンケースがラインナップされている。
ドローンでアナモルフィックレンズで空撮が実現できるというのは大変面白い試みだ。空撮や映像に興味のある方はアナモルフィックレンズについてはご存知かと思う。アナモルフィックレンズは、ワイドスクリーンの幅の映像の画角を標準的な35mmフィルムのフレームにフィットさせるためほぼ半分サイズに圧縮・縮小撮影する。
フィルムの画像は縦長になる。上映時に映写機にアナモルフィックレンズを取り付け、元のサイズに戻して拡大し1:2.35のアスペクト比(スタンダード画面サイズ比1:1.33)のシネマスコクリーン映像として映写する技術の一つある。
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まだ機材が乏しかった頃の物理的技術なのだが、光源を撮影した際に独特のフレアが出現し、これをレンズの味として好むディレクターも多い。映画業界でもリドリー・スコット、クウェンティン・タランティーノ、クリストファー・ノーランは、アナモルフィックレンズ好きとして有名だ。
近年デジタルになりアナモルフィックレンズの物理的機能よりもこの独特の光のフレアを求めてあえてアナモルフィックレンズを使用するという。その流れの一端をうけて生まれたのが「Moment Air」となる。対応ドローンは、DJI Mavic 2 ProとMavic 2 Zoomとなる。
新製品シリーズ「Moment Air」ラインナップ
■01:Moment Drone Anamorphic Lens|ドローン用アナモルフィックレンズ
ドローン用アナモルフィックレンズ。1.33xアナモフィックアダプタは、スクイーズ解除後に2.40:1のシネマスコープアスペクト比で撮影可能。 もちろん特徴的なアナモルフィック水平方向のフレアも兼ね備えている。レンズ前面には、コーティングが施されているため、倍率色収差は最小限に抑えられている。
アナモルフィックレンズは、「Lock&Blance」マウントシステムと呼ばれる特別なハウジングゲージで、DJI Mavic 2 Pro/Zoom前面に取り付ける。 片側にレンズ、もう一方にカウンターウェイトも実装されているので、カメラジンバルバランスには影響はなく、レンズの総重量を50g以下に抑えている。さらにレンズの前に、Moment Airlight NDまたはCPLフィルターを取り付けも可能だ。
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■02:Moment Airlight Drone Filters|フィルターセット
エアライトドローンフィルターは、軽量でCPLおよびNDフィルターは航空宇宙グレードのアルミニウム製。DJI Mavic 2 Pro/Zoomドローンで実装できる利用可軽量なフィルターになっている。フィルターはカメラの前面に直接固定される。
■03:Moment Ultra Thin Photo Case|スマートフォンケース
ケースは、iPhone XR/XS/XS MAX用を準備。ガラスブレンドポリカーボネートコンポジット+TPU製で重さはわずか12グラムで、厚さは0.75mmとなっている。ドローンコントローラーにも使用可能で、ケースカメラ部には、Mシリーズマウントがあり、同社のMomentレンズをUltra Thin Photo Caseに直接取り付可能になっている。
「Moment Air」シリーズは、Kickstarterでキャンペーン中だが、製品として、すでにiPhone用のアナモルフィックレンズは販売を行っている。アナモルフィックレンズは$199、フィルターは$99ドル、そしてケースは$25ドルで販売される。「Moment Air」シリーズ3つの製品はすべて11月に出荷される予定になっている。空撮で味のある映像を求める人は試してみるのも良いかもしれない!