キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下:キヤノンMJ)は、2018年10月15日~18日にかけて実施された兵庫県姫路市都市局ならびに株式会社アマナビ主催のドローンによる先端技術を用いた施設劣化の実証実験に協力した。施設の健全な維持・保全へのドローンの有用性ならびに、デジタル一眼レフカメラ「EOS」を用いた遠隔制御システムの実用性を確認したという。
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従来通りフライト前にカメラを設定して撮影した画像 ※画像をクリックすると拡大します
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遠隔制御システムを用いて最適なカメラ設定で撮影した画像 ※画像をクリックすると拡大します
同実験では、外壁などの劣化状況をより詳細に調査するため、ドローンに搭載したカメラによる撮影を行い、点検業務でのドローンの有用性を検証。キヤノンMJは、ドローンに搭載したキヤノン製デジタル一眼レフカメラ「EOS 5Ds R」と株式会社日本ビデオシステムと共同開発中の遠隔制御システムを使用。フライト中にカメラの設定変更を地上から行い、最適なカメラ設定での画像撮影を試行したという。この遠隔制御システムは、今年7月に開催された「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018」に参考展示したもので、実証実験に適用した初めての事例となる。
これまで、ドローンに搭載されたカメラの設定はフライト前に行い、設定変更が必要になると都度ドローンを帰還させる必要があり、操縦者への負担と作業効率に影響を与えた。今回、遠隔制御システムを使用することで、フライト中に地上からカメラの設定変更が可能となり、より鮮明な画像の取得を実現。同実験では「EOS 5Ds R」(有効画素数約5,060万画素)を使用することで、従来と比べ被写体との距離を保っても高精細な画像取得を可能とし、点検での活用の幅を広げたという。キヤノンMJは今後も、本システムの有効性の確認のために実証実験を実施していくという。