コンシューマー向けドローン最大の魅力の1つは、荒唐無稽な機能が実現化されることである。衝突防止や自動航行などのシステムは、コンシューマ機でも既に完成されており、素晴らしい働きを見せてくれる。
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最新鋭のドローンにもある弱点が存在する。それは「水」に関してだ。これに対し、Nature abhors a vacuum(自然は真空を嫌う)という有名な言葉を体現するかのように、水をものともしないドローンが登場した。中国のベンチャー企業SwellProが提供する「Spry」だ。
これまでにも着水し、本体下部からぶらさがった防水カメラで映像をキャプチャできるモデルをいくつかリリースしてきたSwellProだが、Spryはテクノロジー面で頭一つ抜きんでたモデルとなっている。
着水可能なのはもちろん、完全防水仕様であり、限られた時間ではあるが故障の心配なく潜水することができる。ウォータースポーツ好きにとっては、「高価なドローンが壊れてしまう可能性がある」という不安に苛まれることなく活躍の瞬間をカメラに収められる点でかなり魅力的かもしれない。
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もちろん実際に触れてみるまでは評価のしようもないが、事前情報の通りであるならばこのドローンはかなりスゴイと言えるだろう。レーシング用クワッドコプターのデザインをベースにしている本機は、飛行速度43mph(時速69km)を誇り、かなり速いスピードに対応している。内蔵カメラは1200万画素、4K/30fpsとかなり高性能(60fps非対応なのが少々残念)。
Spryの操作は同梱の防水コントローラーで行う。このコントローラーには画面がついており、ドローンのカメラを通じてリアルタイム映像が映し出される。また、GPSモード時には、自動帰還や追尾モード、オービットモードなどの機能が使用できる。ただし、最高速度での飛行や宙返りをはじめとしたアクロバティックな芸当は、上記のGPSモードをオフにして、ユーザー自身が機体を操縦した場合限定のパフォーマンスだ。
Spryの発送は12月開始予定。小売価格は1台990ドル(約11万429円)だが、事前予約すれば770ドル(約8万5,890円)で購入可能だ。