Google Xの下でスタートした際には「正気の沙汰ではない」プロジェクトだとみなされていたLoonとWingだが、今では状況が全く異なっている。惜しみない努力、そして繰り返し行われたテストのおかげで、LoonとWingはXを卒業し、Alphabet傘下の独立ビジネスとして再スタートを切ることとなった。
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他のAlphabetプロジェクト同様、X時代に設定されたゴールは変わらないという。Loonはモバイルネットオペレーターと提携し、今までインターネットを利用できなかったり、その恩恵に十分にあずかれなかった世界中の人々にネット接続を提供することを目的としている。Wingはドローン配送システムを構築し、物流のスピード、コスト、環境への影響面での改善を図る。さらに、ルートに沿った安全なドローン飛行を実現するため、ドローン交通管理プラットフォームの整備を進めている。
Alphabet設立時の企業精神に則り、これら新会社にもそれぞれ個別に代表者が設けられた。Alastair Westgarth氏とJames Ryan Burgess氏がそれぞれLoonとWingのCEO(最高経営責任者)に就任し、Adam Woodworth氏がWingのCTO(最高技術責任者)に任命された。